護岸でのフカセ釣りで39cm頭に冬チヌ23尾キャッチ!【福岡・新北九州空港連絡道路下】
12月中旬、苅田黒鯛愛好会2期生の岩本さんと小野さんと私の3人で、新北九州空港連絡道路下にチヌ釣りに行ってきた。通称44番付近の橋脚を拠点に、潮の流れやエサ付けに工夫を凝らし、岩本さんが39cm、小野さんが37cmの良型チヌをキャッチ。その後も入れ食い状態となった。
新北九州空港連絡道路下でチヌ釣り
12月中旬、釣り場は通称44番(白文字で足元に表記)がある橋脚付近。例年なら11月に釣れ始めるチヌだが、長い夏のせいか、やっと釣れだした。
当日のチヌ仕掛け
岩本さんと小野さんのフカセ仕掛けは円錐ウキの銘柄が異なるだけで共通のチヌ仕掛け。
まきエサはナンバー湾チヌとチヌパワームギスペシャル各1袋にオキアミ生(L)8分の1角。オキアミからつけエサ分を取り出した後、小さく刻んで粒数を増やした。まとまり良く重さと粘りで海底に塊のまま沈んで山が出来上がる。
つけエサのオキアミ生(L)の尾をハサミで切り、オリゴ糖、みりん、酒かす、赤ワインを別々の容器に入れてスプレーしたものを使用。オリゴ糖はオキアミを半ボイルのように硬くして、みりんは長時間外気に触れても黒く変色するのを防止。酒かすは強烈な甘い匂いと赤く染める赤ワインのアルコールでチヌを誘惑して酔わせて警戒心を和らげる。
正午までは何の変化なし
いざ実釣。午前9時、岩本さんと図A点へまきエサを数分間、1kg程度購入してきた生ガキをハンマーで砕いて再度A点へ投入。仕掛けを準備する間にチヌをくぎ付けにする作戦。
10時には小野さんも合流。4月にここで春チヌを釣った2人だが、念のため沈瀬(障害物)A点とB点の場所を確認。その付近にまきエサを続けて、ゴム管+1号オモリで正確なタナ取り。水深は5m前後と浅かった。
釣り慣れたA点で岩本さん、B点で小野さんが釣り始めて1時間、何の変化もないままで時刻は正午を回っていた。
岩本さんに39cmチヌ
潮止まりなので昼食休憩していると、ゆっくりと潮が右側へ流れ始めたので釣り再開。岩本さんはA点の10m左、図イ点に仕掛けとまきエサを同調させる釣り方。潮が動きだすとウキに反応、回収するとオキアミの頭部だけ食いちぎられていたので、つけエサのつけ方をアドバイス。オキアミにチヌバリ2号を刺した時にハリ先が必ずオキアミの頭部まで届く小さめを選び、腹から刺さず背から刺すとつけエサの持ちが良いのだ。
同様にまきエサの帯を流す岩本さんのウキが図ロ点でモゾモゾ。前アタリなのでウキが沈んでしまうまで待つように指示するとスーっと消えた。本アタリにアワせるとサオの風切り音がブーンと鳴って大きく弧を描く。根掛かりする場所はないので時間をかけて何度かの強烈な締め込みに耐えて浮かせたチヌは39cm。
小野さんにも37cmチヌ
小野さんは沈瀬は釣らず、春同様に右のテトラまでまきエサの帯の中を流す釣り方。10m先の図Ⅰ点に投入、まきエサと同調させる。ウキは沈むがハリ掛かりしない。
岩本さん同様に大きなオキアミは頭部だけ食いちぎられる。食いが立つ春は簡単だが冬は活性が低いので工夫がいると伝え、2号のハリに合った小さめのオキアミを勧めた。
同様にテトラの近くまで流すと図Ⅱ点から潮流れが変わって沖へ流れた時、ウキがモゾモゾ。前アタリからスルスルと消える本アタリまで待った小野さんがサオを立てると大きく曲がるが引かない、小型かと思っていたら海面にギラリ、岩本さんと同型のチヌ、検寸37cmのチヌが釣れた。
39cm頭に25cmまで入れ食い
その後、岩本さんも小野さんもパターンをつかんで入れ食い、岩本さん13尾、小野さん10尾の好釣果で納竿。異なる釣り方の2人だが確実に上達しているのは事実だ。
3人で周辺のゴミを拾い、まきエサのカスや小さい汚れは水汲みバケツで流し、来た時よりも美しくして帰途に就いた。
<週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年1月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。