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「常勝」か「必勝」か 、球団別勝率の格差 データで見る日本シリーズ

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日本一2桁回数は3球団

プロ野球のシーズン王者を決める日本シリーズが始まる。70年以上の歴史の中で、数々の名勝負が繰り広げられてきたが、その頂点を決める戦いで、「強い」チームとはどんなチームだろうか。日本シリーズをデータで振り返ると、何度も出場して優勝を重ねる「常勝」球団と、出場機会は少なくても驚異的な確率で日本一に輝く「必勝」球団という、対照的な姿が浮かび上がってくる。


「常勝」という言葉が最も似合うのは、読売ジャイアンツだろう。シリーズ出場回数は歴代最多の36回、うち優勝回数は22回と、いずれも他球団を圧倒している。次いで西武ライオンズ(出場21回・優勝13回)、福岡ソフトバンクホークス(出場21回・優勝11回)が続いている(※)。日本シリーズ優勝2桁を達成したチームはこの3球団だけだ。4位オリックス・バファローズの優勝5回にダブルスコアと、上位3球団の実績は一線を画している。

※西武は西鉄ライオンズ、ソフトバンクは福岡ダイエーホークス、南海ホークス時代を含む


一方で、シリーズ出場回数に対する優勝回数の比率(勝率)に目を向けると、異なる傾向が見られる。横浜DeNAベイスタ-ズも出場4回で3回の日本一を経験し、優勝率は.750を誇る。千葉ロッテマリーンズは、シリーズ出場6回に対し4回の優勝を果たしており、その勝率は.667(※)。東北楽天ゴールデンイーグルスは、唯一の出場機会となった2013年に優勝し、勝率1.000を記録している。出場回数こそ少ないものの、大舞台での勝負強さを見せつけるこれらの球団は、「必勝」と呼ぶにふさわしい。

※DeNAは大洋ホエールズ、ロッテはオリオンズ時代を含む

「必勝」球団とは対照的に、出場回数こそ多いものの、なかなか日本一に届かないチームもある。阪神タイガースは出場7回で優勝2回(勝率.286)、中日ドラゴンズは出場10回で優勝2回(勝率.200)と、厳しい数字が並んでいる。栄光を手にするチームと、あと一歩で涙をのむチームが日本シリーズの歴史を作っている。


今年の日本シリーズは、出場22回目「常勝」の筆頭ソフトバンクと8回目の出場で3度目の頂点を狙う阪神の対決となった。ソフトバンクが新たな優勝ペナントを積み上げるのか。過去のデータを覆し、阪神が栄光を勝ち取るのか。今年の日本一をかけた戦いが幕を開ける。

記事:SPAIA編集部

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