新顔の浅井氏が出馬表明 政府系金融機関の元職員 伊賀市長選
任期満了に伴う11月10日投開票の三重県伊賀市長選挙に日本政策投資銀行の元職員、浅井健之氏(32)=平野六反田=が6月6日、無所属での立候補を表明した。
上野愛宕町出身で、大阪大を経てロンドン大大学院を修了。帰国後の2015年10月に政府系金融機関の政投銀に入行し、県内企業への融資や地域活性化の調査、政投銀の中期経営計画策定などを担当した。
立候補の動機は亡き祖母と約束した「故郷への貢献」を果たすため。会見では「今の伊賀市は閉そく感が漂っている」と指摘、「対話を通じ市民と一緒に明るい未来をつくっていきたい」と訴えた。
政策では、銀行員の経験を生かし「稼ぐ地域」を目指す。市内経済の活性化では企業誘致や高度人材の育成、確保の後押しを進め、市財政では民間の資金活用で歳出を抑制し、“箱物”運営の採算性確認で「無駄遣い」や「思いつき」を防止するとした。18歳成人式は「若い人や家族から反対が多い。必ず元に戻す」と話した。
市長選の立候補表明は浅井氏が3人目で、いずれも新顔。