「西武ファン歴16年の松山恭助です!」 パリ五輪金メダリスト 松山恭助選手セレモニアルピッチ
今年2024年、フランスで開催されたパリオリンピック。日本のメダル獲得総数43個は、海外で行われたオリンピックでの過去最多記録となります。連日の熱戦に日本中で寝不足の人が続出したパリオリンピックですが、特に我々を熱狂させた競技の一つがフェンシングでしょう。
今大会のフェンシングにおいて、日本は出場した団体戦4種目のすべてでメダルを獲得するなど計5個のメダルを獲得し大躍進を見せました。中でも日本初の金メダルに輝いた男子フルーレ団体は、その白熱の決勝戦を日本中が固唾を飲んで見守りました。
そんな男子フルーレ団体日本代表のキャプテン・松山恭助選手は、以前からSNSなどで大のライオンズファンであることを公言。X(旧ツイッター)では何年も前から「ライオンズがんばれ!」「ライオンズの始球式をやりたい!」などなど、ライオンズに関する投稿をし続けていました。
そして男子フルーレ団体日本代表が金メダルを獲得した翌日、Xのライオンズ公式アカウントがフェンシングの剣さばきのような目にも止まらぬスピードで「何かご一緒できないか」と松山選手に提案。9月29日(日)ベルーナドームでの千葉ロッテマリーンズ戦で、晴れて松山選手のセレモニアルピッチが実現しました!
当日、松山選手はセレモニアルピッチの前にトークショーにも出演。
「西武ファン歴16年の松山恭助です! みなさん、今日は絶対勝ちましょう!」
と、最初の挨拶からライオンズファンのハートを神速で突き抜きます。
トークショーではフェンシングを始めたきっかけなどの話に加え、デモンストレーションの披露も。
完全防備のbluelegendsのメンバーにつけられた風船を、何が起こったのかわからないほどの速さでパン! パン! パン! と手にした剣で突いて割っていきました。
特に正面からジャンプして背中の風船を割るテクニックは、カメラの連写が追いつかないほど!
いや本当にものすごく速かったんです! …まあちょっと決定的瞬間は撮り逃してしまいましたが(笑)。
最後はレオとライナからお手製特大金メダルをもらった松山選手。さっきまでのトップアスリートのシリアスな表情が一転、すっかりライオンズファンの顔でニコニコしていました。
セレモニアルピッチでは「見た瞬間にフェンシングだとすぐ分かる格好だから」と、先ほどまでのライオンズのユニフォームからオリンピックで実際に着用したフェンシングのユニフォームに着替えて登場。2023 WBCの金メダリスト、源田壮亮選手との夢の金メダリスト対決に挑みました。
練習で「同い年の甲斐野投手から握り方を教わった」というフォーシーム(ストレート)で勝負に臨んだ松山選手でしたが、ボールはアウトコースに外れてワンバウンドという結果に。
©SEIBU Lions
「投げたのは間違いなくフォーシームです!」
投球後に力説していた松山選手でしたが
「『当てないように、当てないように』と思っていたらだいぶ腕の振りが甘くなりました」
と、オリンピック金メダリストも緊張していたようです。松山選手本人も「もう本当に贅沢極まりない、夢のような時間でした」と感激していましたが、ファンにとっても実に贅沢で夢のような対決でした。
松山選手は「次のロスオリンピックに向けてフォークを練習したいなと思います!」とリベンジの公約も。夢の対決の再戦に期待しましょう!
ライオンズが日本一に輝いた2008年からライオンズファンだという松山選手。よい時だけでなく、苦しい時にも変わらずチームを応援する姿は、本当にライオンズが好きなんだなと感動と共感を与えてくれます。この日も
「勝負なので勝ち負けは必ずついて回りますが、選手のみなさんが持ってるものを試合でしっかりぶつけてくれれば、その上で勝っても負けても、僕もファンとして嬉しいなと思います」
と同じアスリートらしい熱いエールをライオンズに送ってくれました。
我々も松山選手とともにライオンズに、そして世界で戦い続ける松山恭助選手に、熱いエールを送り続けたいですね!
【松山恭助選手 コメント】
今日のセレモニアルピッチは点数をつけるなら60点です。大暴投にならなくてよかったなと思います(笑)フェンシングのユニフォームだったので指のかかりが甘くなりました。ライオンズを応援し始めたのは2008年、パ・リーグ優勝と日本一を果たした年です。翌年のWBCの代表にも選ばれている選手がいて、華やかなイメージを持っていました。今日は源田(壮亮)選手と対戦でき夢のような時間でした!(球団公式マスコットの)レオとライナからいただいたメダルもすごくうれしいです!次回のロス五輪後も呼んでもらえるように、フォークやシュートも練習しておきます(笑)
【松山恭助選手 プロフィール】
1996年12月19日生まれ。早稲田大学卒。株式会社JTB所属のフェンシング選手。世界ランキングは個人 10 位/団体 2 位(2024 年 8 月時点)。2016 年全日本選手権で初優勝し、2020 年には 2 度目の優勝を果たした。2016 年リオデジャネイロオリンピック後、男子フルーレ団体のキャプテンを務めている。2024 年 6 月にはアジア選手権・男子フルーレ個人戦で金メダルを獲得。2024 年パリオリンピックで男子フルーレ団体金メダルを獲得。