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上越市産木材のPRマーク完成 市役所備品の木質化などで活用進める

上越タウンジャーナル

新潟県上越市が積極活用に取り組む市産木材のピーアールマークが決まった。木目模様で上越の「上」の文字などを表現したデザイン。市は庁舎内の備品の木質化を進めており、今後焼印でマークを表示するなどして広めていく。

《画像:公募で決まった「上越市産木材PRマーク」》

市内には中郷区や板倉区などに市有林1528haがあり、植林から50〜60年ほどになるスギが豊富にある。市では地元での有効活用に向け、2024年12月に供用開始した上越斎場などに使用しているほか、2025年1月からは市役所総合案内カウンターや応接室のテーブルなど、庁舎内の備品にも取り入れ始めた。

《画像:上越市産のスギを取り入れた市役所第1庁舎の総合案内カウンター》

《画像:応接室のテーブルと袖机もスギ製に新調》

《画像:第2庁舎入り口のパンフレットラックも》

取り組みを周知するピーアールマークは、昨年8月から1か月間公募し、全国から23作品が寄せられた。デザインの専門家や森林組合などの関係者10人による選定委員会の審査、市民投票を経て12月に決定した。

選ばれたのは京都市在住のグラフィックデザイナー、居関孝男さん(74)の作品で、上越の「上」と「JO」の文字を5本のライン模様で描き、木の木目や年輪を表現した。Jの文字が雪国特有の根曲がりを連想させることなどが高評価を得たという。

《画像:中川市長(右)に審査結果を報告する東原教授》

1月10日に市役所を訪れ、中川幹太市長に審査結果を報告した選定委員長で上越教育大学技術分野の東原貴志教授は「雪の重さで曲がっても、力強く上に伸びゆく上越市産の木材の様子がよく伝わる」と話し、「公共施設や学校でも木材を使って皆さんになじみを持ってもらい、地域の振興にもつなげてほしい」と願った。

中川市長は「需要を生み出していけるよう、まずは市が積極的に使っていきたい。間伐体験などもやって、マークの意味を深く知ってもらう機会にしたい」と力を込めた。

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