育休は「取ってから」が大事 パパの育児参画を料理で後押しするレシピブックをパーソルが公開
パーソルホールディングス(東京都港区)は9月30日、父親の育児参加を料理で後押しする「育児パパめしレシピブック」を公開した。
このレシピブックは、同社グループの有志コミュニティ「男性育休推進部」が企画・制作したもの。社内で開催された料理イベント「育児パパめし」で披露されたメニューとエピソードを基に編集されている。
パーソルの有志コミュニティ「男性育休推進部」のこれまで
パーソルグループでは、男性の育児参画を後押しする取り組みとして、グループ全体で男性育休取得率100%を目指している。こうした方針の下、2023年12月に発足したのが社内の有志コミュニティ「男性育休推進部」だ。
現在、部員は約40人。関東・関西・東海・九州と全国にメンバーがいるため、チャットツールを活用した日常的な情報交換や悩みの共有が行われている。コミュニティでは、育児に関する体験の共有やイベントの企画・実施など、当事者同士の交流を軸とした活動を展開してきた。
これまでの取り組みには、体験型イベント「イクジアスロン大会」の開催や、2024年11月19日の「いい育児の日」×「国際男性デー」に合わせた「パーソル 育児サミット2024」の実施などがある。2025年8月には、今回のレシピブックにつながる料理イベント「育児パパめし」も開催された。
「育児パパめしレシピブック」作成の経緯
料理イベント「育児パパめし」には、パーソルグループの社員とその家族、計28人(うちパパ社員9人)が参加。育児中の父親代表として4人が登壇し、離乳食や幼児食、家族全員で楽しめるメニューを調理・発表した。
その内容をまとめたのが、「育児パパめしレシピブック」だ。掲載されているのは、実際にパパ社員が家庭で作ったレシピ。新幹線おにぎりプレートやカラフルパンケーキ、ツナコーンそうめん、栄養たっぷりお好み焼きなど、子供も喜ぶメニューが並ぶ。
加えて、レシピには調理を担当したパパのエピソードや家族の声も掲載されており、「料理を通じた育児参画」のリアルな姿が浮かび上がる。さらに、東京都助産師会の協力の下、中村助産師による栄養アドバイスも収録。料理が得意でない人でも気軽に取り組める内容となっている。
取り組みの背景には「パパもママも料理が苦手」という現実
イベント実施のきっかけは、「料理が苦手」「家族にもっと料理で貢献したい」という声が、男性育休推進部の定例会で多数挙がったことだった。
そこで、部ではグループ社員101人(男性51人、女性50人)を対象に独自のアンケートを実施。
「最も苦手な家事」では男女ともに料理が上位に挙がり、さらに「パートナーにやってほしい家事」でも1位は料理だった。
さらに、女性の72%が「パートナーが料理をしてくれてうれしかった」と答え、育休中に料理を経験した男性の85%が「やってよかった」、94%が「もっとできるようになりたい」と回答している。
この結果からも、料理は家庭内で父親が積極的にかかわれる分野であり、家族からの期待も大きいことがわかる。
現在、パーソルグループにおける男性育休取得率は84.3%。年々上昇しており、100%達成に向けた取り組みは着実に進んでいる。
同社では、育休取得を支援するだけでなく、取得後の「育児参画」を支えるための社内風土づくりにも注力しており、今後もコミュニティやイベントを通じた交流促進をはかるとしている。
レシピブックの詳細は同社の公式リリース(PR TIMES)およびTouch!PERSOL内の特設ページで確認できる。