愛犬の夜鳴きで考えられる4つの原因とは それぞれの状況に合った改善方法や対策をご紹介
愛犬の夜鳴きで考えられる原因
愛犬の夜鳴きで眠ることができない。愛犬の夜鳴きがご近所迷惑になっていないか心配。愛犬の夜鳴きでご近所から苦情があった。
このような悩みを抱える飼い主は意外と多いものです。ほとんどの飼い主が通る道である、と言っても過言ではないでしょう。私にも愛犬の夜鳴きで悩んだ経験が幾度とあります。
夜鳴きの原因として考えられること、それぞれに合った改善方法や対策を解説しますので、今日はぜひ試してみてください。
もしも周りに愛犬の夜鳴きで悩んでいる飼い主がいたら、ぜひ「こんな方法があるけど試してみたらどうかな?」と教えてあげてください。
そして、絶対にひとりで悩んだり抱えたりしないでください。獣医師に相談しても改善されなかったときは、SNSなどを活用し、愛犬の夜鳴きを経験した先輩飼い主にも相談してみましょう。
1.不安
愛犬の夜鳴きで考えられる原因は、不安なことです。
とくに子犬の夜鳴きとして多いです。新しいお家にやって来て、慣れない人と過ごすことに不安を感じているのです。
子犬が夜鳴きをするときは、ただただ見守ることが大切です。様子を見に行ったり、抱っこしたりすると、夜鳴きが癖になってしまうことがありますので注意しましょう。
ケージやクレートに入って過ごすときは、布をかけてあげることで落ち着くことができる場合があります。また、電気はつけっ放しにせず、真っ暗にしてあげることで落ち着いて眠ることができる場合もあります。
2.眠ることができない
愛犬の夜鳴きで考えられる原因は、眠ることができないことです。
遊びや運動が足りなかったのでしょう。昼間のお留守番中、寝すぎてしまったのでしょう。部屋をウロウロと歩き回りながら夜鳴きをすることがあります。
お散歩の時間を長くしたり、運動の強度を少しだけ上げたり、室内でおもちゃ遊びをするなど、よく体を動かすようにしてみましょう。
また、眠ることができない原因として、暑さや寒さが関係することがあります。愛犬が眠る部屋の温度と湿度を適切に管理することで、夜鳴きが改善されることがあります。
3.飼い主と一緒に寝たい
ケージに入って眠ることもあれば、飼い主のベッドで一緒に眠ることもある。そんな犬は、飼い主と一緒に寝たいという気持ちが夜鳴きの原因になることがあります。
「今日は一緒に寝よう」「今日はケージで寝なさい」など、飼い主の都合を理解することは、犬には難しいことです。
愛犬が眠る場所として自らケージまたはベッドを選ぶのは構わないのですが、飼い主の都合で眠る場所をコロコロと変えられてしまうと、夜鳴きの原因になることがあります。
✔ケージで眠る
✔一緒にベッドで眠る
✔愛犬の自由にさせる
どれかひとつ選択すると、夜鳴きの原因にもなりませんし、少しずつ改善されるでしょう。
4.認知症
老犬の夜鳴きで考えられる原因は、認知症です。
クンクンという夜鳴きではなく、激しく断続して鳴き続けるという特徴があります。認知症による夜鳴きは、何時間も続くことがあります。
飼い主が一緒に寝ても、抱っこしても、何をしても鳴き止んでくれないこともよくあります。鳴き続けたことで疲れ、やっと眠ってくれることもあります。
動物病院で相談すると、認知症による夜鳴きを改善するために、お薬やサプリメントが処方される場合があります。
鳴き声によるご近所トラブルを防ぐための対策としては、部屋に防音対策をすることをおすすめします。
まとめ
愛犬の夜鳴きで考えられる原因を4つ解説しました。
✔不安
✔眠ることができない
✔飼い主と一緒に寝たい
✔認知症
愛犬の夜鳴きは叱っても改善されません。(うるさいな…)と思われることがあるかもしれません。眠ることができず、寝不足や不眠症になることがあるかもしれません。
とくに老犬の認知症による夜鳴きは、飼い主の体力も奪いますし、精神的に病んでしまうこともあります。
夜鳴きをする愛犬の気持ちをよく理解し、配慮のある対応を心がけましょう。ひとりで悩まず、抱え込まず、身近な人にも話してくださいね。
(獣医師監修:葛野宗)