不妊治療を断られた100kg超の肥満体型、持病の糖尿病…悩んだ体重管理と出産
現在結婚11年目、34歳の2児のママ“88yuuki”です。フリーでインテリアコーディネーターをしながら、在宅でwebライターをしています。22歳の時に結婚した私は、妊娠しづらい体質のうえ、持病の糖尿病も抱えていたため、なかなか子どもを授かることができませんでした。しかし、予期せず自然妊娠に成功し、28歳で待望の第一子を授かりました。しかし、糖尿病を患いながらの妊娠生活は決して楽なものではありませんでした。
肥満で不妊治療を断られ、絶望的に…
当時の私は100kgを超える肥満体型で、糖尿病の中でも「2型糖尿病」と言われていました。さらに妊娠しにくい体質で、妊娠を望んでいても産婦人科では「適正体重になるまで不妊治療はできない」と断られ、絶望的でした。
しかし、その後、運よく自然に妊娠することができました。いつもと違う強い頭痛と吐き気が続いて、体調がすぐれなかったので「妊娠かも!」とすぐに勘づきました。
嬉しい反面、肥満と糖尿病の出産リスクは知っていたので、妊娠がわかったとき、「無事に産めるのだろうか」と、不安もいっぱいでした。妊娠には、妊娠4週目で気づいたので、糖尿病を抱えてのその後の妊婦生活がとても長く感じることになりました。
糖尿病と妊娠。体重管理の難しさに直面
妊娠中の食生活と体重管理がこの出産の重要ポイントとなるだろうと覚悟していたものの、私にはとても苦しくて長い闘いになりました。
目標は、出産まで体重を極力増やさないこと。栄養バランスを考えながらカロリー計算をし、安定期に入ってからはウォーキングを取り入れることを意識しました。そして1日の食事を5回に分ける食事法も実践しました。
しかし、最悪なことに、私のつわりは“食べづわり”だったのです。お腹がすくと吐いてしまうので、常に食べ物を口にしていなければなりませんでした。間食はできるだけカロリーの低いものを食べ、栄養指導も受けながら体重と食事の管理をしましたが、体重は着々と増加…。体重管理は想像以上に困難でした。
まさかの自宅安静で、さらに体重増加! ストレスも最大に!
妊娠31週目くらいの時、おなかが張ったので病院を受診したところ、子宮口が3cm開いているので入院が必要と言われてしまいました。入院することが精神的に苦痛な私。自宅で絶対に安静にすることを約束して、約3週間、自宅にこもることになりました。
自宅安静になったのでウォーキングもできず、日常の動きも最低限になったので、もちろんカロリー消費は減少。食べては寝ての繰り返しで、さらに体重が増加しました。この時、妊娠初期から12kgの増量です。
そして、早産の懸念から自宅安静になったにも関わらず、実際の陣痛は、予定日を1週間も過ぎて、ようやく来ました。
いよいよ出産! 分娩時にトラブル発生
陣痛が来たため病院に行き、内診をしてもらったところ、子宮口は6cmほど開いていましたが、微弱陣痛が長く続いたことから、陣痛促進剤を使用することになりました。陣痛の痛みも増し、「あとは赤ちゃんが生まれるのを待つだけ」と思ったのですが…。
赤ちゃんは、予定日を過ぎていたことと、私の体重増加も影響したのか、予想以上に大きくなっていました。そのため、出産の際には赤ちゃんは元気に生まれてきてくれたものの、私の子宮頚管が大きく裂けてしまい、私は出血多量で緊急輸血が必要な状況。現場がバタバタしていたので、生まれたばかりの赤ちゃんにすぐに会うことができませんでした。
輸血が始まって少し落ち着いたころ、ようやくきれいに産着を着せてもらった我が子に対面。かわいい女の子でした。妊娠・出産と大変な思いはしましたが、我が子に会えた時の感動は忘れることはできません。
お腹の中で予想以上に大きくなった娘は、妊娠41週に、体重4170g、身長52.0cmで生まれてきました。糖尿病という持病を抱えながらの長い妊婦生活を経て、初めてこの手に抱く娘はとても愛おしい存在でした。出産を終えた私は、ずいぶん体力を消耗していましたが、幸せな気持ちでいっぱいでした。この出産を通して、長い間おなかの中で大事に育ててきた我が子を、生まれてからも大事に育てていこうという、親としての決意がとても強くなりました。
[88yuuki*プロフィール]
フリーでインテリアコーディネーターをしながら、最近在宅でwebライターを始めました。わんぱくな娘と、2歳のイヤイヤ期真っ最中の息子と夫の4人家族。ペットの猫2匹に癒されながら子育てに奮闘中です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。