<イジメないで!>なかよしイトコかと思いきや……おっとり系の娘はイジられる対象!?【まんが】
私はミサコ。夫のリョウタ、娘のヒヨリと3人で一緒に暮らしています。目と鼻の先には義両親も住んでおり、ときにはヒヨリを見てもらうこともあります。義両親は2人ともヒヨリに優しくて、私はとてもありがたく思っています。しかし最近の私には悩み事がひとつ。近くに住んでいるヒヨリのイトコたち(ジュリちゃん、アムちゃん)が、ヒヨリに対して当たりが強すぎる気がするのです。とはいえ仲よく遊んでいることもあるので、今は静観をしていますが……。
さらに近くには夫の姉(シオリ)家族と、夫の妹(マイ)家族が住んでおり、それぞれにヒヨリと同い年の娘さんがひとりずついます。
もちろん「自己主張がきちんとできる」と言ってしまえば長所でしょう。しかし私の目から見れば、そうも言ってられない気がするのです。たとえば、たまたま私が義実家で見かけたときには……。
どう見ても意図的に仲間外れにしている様子。ヒヨリは楽しくないでしょう。
ジュリちゃんとアムちゃんが好きなゲームばかりして、ヒヨリのことを仲間外れにするのです。またこんなこともあったと義両親から聞きました。
機嫌が悪いとヒヨリのことを無視するような場面も少なくないようです。そんなときジュリちゃんとアムちゃんは、義両親にたしなめられて渋々言うことを聞くことが多いと聞きました。
ヒヨリがどちらか一方とだけ一緒にいる日には、仲良く遊べているようです。しかし3人が揃うとおかしなパワーバランスになってしまう、というのが私の見解です。
親戚にわが子と年の近い子がいるというのは嬉しいことでしょう。ジュリちゃんもアムちゃんも、ひとりひとりはハキハキとしてとてもいい子です。 しかし3人揃うと途端にパワーバランスが崩れてしまうような印象があります。おっとり系のヒヨリは、どうしても“いじられる”対象になってしまうのかもしれません。 親としては複雑な気持ちですが、義両親が注意をしてくれるためそこまで問題視はしていませんでした。 しかし義母からあることを聞かされて、私は考え方を変えることになるのでした。
娘あてに届いた手紙がヒドすぎる!直してほしいポイントが10個?
「ヒヨリのことで?」私は悪い予感がしました。
義母が眉をひそめたので、私は嫌な予感が的中したように感じました。義母も、ジュリちゃんたちとヒヨリの関係は好ましくないと感じていたのでしょう。
私は義母から受け取った手紙をドキドキしながら開きました。手紙には拙い字で以下のようなことが書いてありました。
「これを全部直してから私たちに『仲間に入れてください、お願いします』ってちゃんと頼めたらまた遊んであげる」手紙はそう締めくくられていました。「直してほしいポイント」という項目は10個くらい書かれています。しかし中身はどれもこれも理不尽なものばかり。
義母から「読んでみてほしい」と渡されたのは、ヒヨリ宛ての一通の手紙でした。手紙の差出人はイトコのジュリちゃんとアムちゃん。 義母の表情になんだか不穏な空気を感じながら開くと……そこには「自分たちの言うことを聞かないと仲間外れにしてやる」と脅しにもとれる内容が書かれていました。 私はジュリちゃんやアムちゃんの底意地の悪さに思わず困惑。義母は泣き始めてしまいました。これ以上のトラブルを避けるにはどうしたらいいのでしょうか。
義姉と義妹に抗議すべき?夫の答えは「別の居場所を……」逃げるの?
「お義母さんが『今度は大人が見てないところでもっとひどいことをし始めるんじゃないか』って心配してるの。私もそうだなって思って」私は不安を伝えました。これ以上ヒヨリにいじわるをされるのは避けたいのです。
「そんなのおかしいじゃない。なんでヒヨリは被害者なのに、こそこそ逃げるようなことをしないといけないのよ。いなくなればいいのはあっちじゃない」私は思わず大きな声を出しました。この件で自分で思っていたよりずっと傷ついていたことに気づきました。
「違うよ。逃げるわけじゃない。他の居場所を探してみるだけだよ。今は3人でいる時間が多いからトラブルになりがちなんでしょ? それならヒヨリに違う世界を用意して、そちらに居場所を作ればいいじゃないか。それは逃げでも恥ずかしいことでもないよ」夫の言葉は目からウロコでした。
義母から手渡された手紙に私は困惑していました。ジュリちゃんやアムちゃんからの手紙は、あまりにも意地が悪いと感じたからです。 まだまだ小3と思っていましたが、子どもたちはわりと複雑な人間関係を築いているのかもしれません……。どうしたものかと悩んでいましたが、ヒヨリにとって新しい居場所を作るためにも、夫の言う通りダンススクールに通わせました。 そこで新しい友だちを作ったヒヨリ。新しい居場所ができてなによりです。
【娘の気持ち】なんで私にイヤがらせするの……?イトコの態度にモヤッ
私はヒヨリ。小学校3年生です。私には近所に住んでいるイトコがいて、ジュリちゃんとアムちゃんといいます。2人とは学校でクラスも同じだし、私がばあばの家にいると2人が遊びに来ることもあるので、よく顔をあわせます。もっと小さいときはすごく仲良くしていたのですが、最近になって2人の様子がなんだか変わった気がするんです。私のことを仲間外れにしようとしてるっていうか……。でも今のところ困ってることはないし、まあいいのかな。
ジュリちゃんとアムちゃんは、なにやら私の方を見てニヤニヤしながら内緒話をしています。でもこんなのはいつものこと。私は気にせず宿題を始めました。全部終わるとジュリちゃんが話しかけてきました。
じいじとばあばは、ジュリちゃんたちと私があまり合わないことを知っているようで、ちょこちょことお手伝いを頼んで、なるべく3人だけでいないようにしてくれます。でもそうもいかないときはあります。
3人で遊ぶと、いつも私は仲間外れです。
ばあばの家だけでなく、最近はクラスでもひどいことを言われるようになりました。
「センスがない」「イトコとして恥ずかしい」。なぜか大声で私のことを批判してきます。そしてその後は、私のことを見ながらニヤニヤして内緒話をしていました。
イトコとして小さいときからずっと一緒に過ごしてきたジュリちゃんとアムちゃん。昔はもっと仲良くしていたのに、最近になって2人が私のことを仲間外れにしようとしている気がするのです。 教室ではもちろん、ばあばの家でも3人でいると仲間外れにされます。どちらか1人と一緒にいるときは以前通りなので、3人でいる時間が憂鬱です……。 2人の態度についてそろそろママに相談してみようかなと考えています。教室で優しく声をかけてくれたミツキちゃんの存在に助けられました。
「アナタたちの方がダサいよ!」親友がイトコにビシッ
2人の態度についてそろそろママに相談してみようかなと考え始めたころ、私はパパとママの話を聞いてしまいました。
私は、ジュリちゃんとアムちゃんがひどい手紙を渡そうとしてたことにショックだったけど、心のどこかでは「やっぱり」という気持ちもありました。パパとママはまだ何か話し合っていましたが、私はそっと布団に戻りました。
なんと、そこには同じクラスのミツキちゃんがいたのです。
それからというもの、私とミツキちゃんはお互いに親友と呼べるくらい仲良くなりました。教室でもほとんどいつも一緒にいて、放課後も公園で遊んでいます。 一度だけミツキちゃんと一緒にいる私に、ジュリちゃんとアムちゃんがいつものように話しかけてきました。
パパとママが夜に話しているのを聞いて、ジュリちゃんたちが私にイヤなことをしようとしていると知りました。 その後ママの提案で、私はダンススクールに通うことに。そこにいたのは同じクラスのミツキちゃんでした。 スクールに通い始めた私はミツキちゃんと仲良くなり、今ではお互いを親友と呼べるほどの仲になりました。今ではジュリちゃんたちも私に突っかかってくることはなくなりました。 いつか2人とも、前のように良い関係に戻れるといいなと思います。