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埼玉県「所沢市」の住みやすさを住民が紹介!自然と都市のバランスが魅力

LIFE

埼玉県の南西部に位置する所沢市。西武池袋線・新宿線の2路線が交差し、都心へのアクセスが良好なことからベッドタウンとして人気の街です。人口は約34万人(2025年7月現在)と多すぎず少なすぎず、自然と都市のバランスが取れた街並みが魅力です。

本記事では、所沢市の住みやすさについて「自然環境」「交通アクセス」「買い物」「医療」「子育て」「おすすめエリア」など、具体的な観点からご紹介します。

所沢市在住歴30年のWebライターが、長年住んでいるからこそわかる所沢市の、多くの人にとって“ちょうどいい”魅力もあわせてご紹介します。

所沢市はどんなところ?基本情報

都会の利便性とのんびりとした田舎暮らしの両方が手に入る、イイトコ取りができる街を“トカイナカ”と呼びます。所沢市はまさしく“トカイナカ”といえる街です。まずは所沢市の基本情報を紹介します。

所沢市の概要

所沢市は埼玉県の南西部に位置し、東京都との県境にあります。人口は約34万人(2025年7月時点)と、埼玉県内でも上位に入る人口の多さです。

市内を通る電車は西武池袋線・西武新宿線と武蔵野線の3路線で、以下11駅が存在します。

・秋津駅
・所沢駅
・西所沢駅
・小手指駅
・狭山ケ丘駅
・航空公園駅
・新所沢駅
・下山口駅
・西武球場前駅
・西武園ゆうえんち駅
・東所沢駅

市内には自然豊かな住宅街と利便性の高い駅前エリアが共存しており、幅広い世代にとって暮らしやすい環境が整っています。都内よりも家賃相場が抑えめで、通勤や通学を妥協せずに生活コストを抑えたい方にとっては、まさに理想的な選択肢といえるでしょう。

所沢市は「トトロのふるさと」としても知られており、自然豊かなエリアが今も残っています。都市機能と自然がうまく調和している点が、住みやすさの大きな魅力です。

所沢市の住みやすさ

所沢市の住みやすさを5つの側面から紹介します。

自然が多く、暮らしにゆとりがある

所沢市には「所沢航空記念公園」「狭山湖」「トトロの森」など、自然を感じられるスポットが多く存在します。都内ではなかなか味わえない四季の変化や、のんびりとした時間の流れを感じることができます。

所沢航空記念公園に展示されている中型輸送機

所沢航空記念公園は、東京ドーム約11個分の広さを誇ります。春には満開の桜が咲き誇り、お花見スポットとして人気です。秋の紅葉も美しく、四季の移り変わりを楽しめる市民にとっては欠かすことができない身近なお出かけスポットとなっています。週末にはピクニックやランニングを楽しむ家族連れの姿が目立ちます。

自然の中で四季の移ろいを感じながら暮らせることは、忙しい日常を送る現代人にとって、大きな癒やしになります。週末は公園で家族とピクニックを楽しんだり、静かな湖畔でのんびり過ごしたりと、都内では得がたい贅沢な時間の使い方が可能です。散歩やジョギングが日課になったという住民の声も多く、健康的な暮らしを実現しやすい点も大きな魅力です。商業施設・スーパーが充実していて便利

所沢駅には「グランエミオ所沢」が直結。120店舗以上の多様なショップがそろい、ファッションからグルメまで駅の中で完結します。

2024年9月にオープンした「エミテラス所沢」は、所沢駅西口からペデストリアンデッキで直結する、地上7階建ての大型商業施設です。ファッションからグルメ、映画館まで、約142店舗が出店しており、多世代が一日中楽しめるのが最大の魅力です。特に、広々とした屋上庭園「とこにわ」や、森をイメージした約1,000席のフードホール「こもれびフードホール」は、ショッピングだけでなく、憩いの場としても利用できるのが特徴です。

その他市内には39の商店街があり、大型から地域密着型まで約50店舗のスーパーも点在しているので日々のお買い物には不便しません。埼玉発祥で地元民に愛されるスーパー「ヤオコー」だけでも市内に6店舗を構えています。
スーパーと同様に欠かすことができないドラッグストアも約40店舗もあります。

特に車を持たない一人暮らしや高齢者世帯にとって、徒歩圏内で日用品をそろえられる環境は安心感があります。また、地域密着の八百屋さんやお惣菜店なども点在しており、生活に根ざした“ちょっとした買い物のしやすさ”が所沢の大きな魅力でもあります。都市の利便性を享受しながら、地元の温かさも感じられる、ちょうどいいバランスが所沢にはあります。都心へのアクセスが良く、通勤・通学もスムーズ

市内最大のターミナル駅である「所沢駅」から池袋までは西武池袋線で約25分。新宿までは西武新宿線で約45分と、どちらも乗り換え不要でアクセスできるので、通勤・通学に便利な立地です。

また、東京メトロ副都心線や有楽町線とも直通運転をしており、渋谷・横浜方面へのアクセスも可能。都心の主要エリアと広くつながっている点が、働く世代から支持される理由です。

市内の駅「所沢駅」、「小手指駅」、「新所沢駅」からは始発電車が出ているので座って通勤通学ができるのも嬉しいポイントです。実際、私も座って職場がある渋谷まで通勤していますが、約1時間の道のりがまったく苦痛に感じません。

仕事帰りに池袋や新宿で買い物や食事を楽しんでから、落ち着いた所沢の自宅へ戻るといった生活スタイルも無理なく成立します。子育て支援や教育環境が整っている

所沢市は子育て支援にも力を入れており、保育園の待機児童も比較的少なめ。18歳まで医療費助成が受けられるのもポイントですね。地域子育て支援センターも複数あり、育児相談やイベントなど、親子で参加できる活動も盛んです。

また、小・中学校も地域に密着した運営がされており、学校規模も適正といえます。
2023年度からは「コミュニティ・スクール」という取り組みが市内の小・中学校でスタートしています。学校と家庭、地域が連携して「地域と共にある学校」を目指しています。一部の学校では学校農園で栽培した作物をこども食堂や近くの保育園に寄付をしました。小学生が家から長い距離を歩いて登校することも無いので安心ですね。

学童保育もあるので、共働き世帯の支援体制も整っています。
私の自宅周辺には子育て世帯や共働き世帯が多く、自然と住民同士のコミュニケーションの輪が広がります。人とのつながりが増えることで親同士は情報交換の場ができますし、子どもたちにとってもお友達が増えるのでより生活が豊かになっていくのを感じられます。

所沢市では地域ぐるみで子どもを育てる意識も根付いており、ママ友・パパ友のコミュニティも自然と広がりやすい雰囲気です。医療機関が充実、万一のときも安心

「防衛医科大学校病院」「西埼玉中央病院」「所沢美原総合病院」などの大規模病院をはじめ、地域に根ざした内科・小児科・歯科クリニックが点在しています。

高齢者の割合が比較的高いこともあり、在宅医療や訪問診療の体制が整っており、ライフステージに応じた医療が受けられるのは、大きな安心材料です。

また、「所沢市市民医療センター」では夜間帯の小児救急診察も対応しているため、小さなお子さんを育てる家庭にとっても心強い環境といえるでしょう。

妊婦健診や乳幼児検診を行っている医療機関も多く、子育て世帯へのサポート体制も充実。将来のライフプランを考えるうえで、“身近に信頼できる医療がある”というのは、住まい選びにおいて大きな安心感につながります。

所沢市の住まい事情

所沢駅前の様子

ここからは、所沢市内の一人暮らしとファミリー向けの物件の家賃相場をご紹介します。

近年はテレワークをきっかけに「少し郊外で広めの部屋に住みたい」というニーズが高まっており、所沢はその受け皿としても注目されています。賃料を抑えつつ、生活の質を高めたいという人には特におすすめ。周辺地域と比較しても、駅近や設備が整った物件を見つけやすいのが特徴です。

所沢市の一人暮らし向け物件の家賃相場

一人暮らし向け物件(1R~1DK)の家賃相場は、所沢市が6.99万円、さいたま市大宮区が9.17万円、お隣の狭山市が7.13万円となっています。埼玉県内の相場から考えても決して高くはありません。利便性や住みやすさを考慮するとかなり狙い目と言えるのではないでしょうか。

日々の買い物や外食に困ることもありませんし、都心へのお出かけにも便利なので一人暮らしを検討している方へもおすすめです。

所沢市の間取り別家賃相場は以下のとおりです。

〈所沢市の間取り別家賃相場〉
1R:5.53万円
1K:6.52万円
1DK:6.84万円
1LDK:9.08万円

所沢市のファミリー向け物件の家賃相場

ファミリー向け物件(2DK~3LDK)の家賃相場は、所沢市が11.9万円、さいたま市大宮区が17.2万円、狭山市が9.3万円でした。

一人暮らし向け物件の場合とは異なり、所沢市よりも狭山市が安くなります。この結果から、所沢市のファミリー層の需要が高いことがかがえます。

所沢市は利便性に加え自然豊かで公園や地域子育て支援センターも多いです。都心へのアクセスが良いところで安心して子育てをしたいという方からの支持を得ているのではないでしょうか。

〈所沢市の間取り別家賃相場〉
2DK:7.80万円
2LDK:13.84万円
3K:13.30万円
3DK:7.67万円
3LDK:16.73万円

所沢市の住みやすいエリアの特徴と魅力

最後に所沢市内のおすすめエリアを5つご紹介します。お引越しを検討される際に参考にしてみてください。

利便性も自然も欲張りたい人は「所沢駅周辺エリア」

所沢駅は西武池袋線と西武新宿線の2路線が交差する交通の要所で、池袋や新宿へ一本でアクセスできる利便性の高さが魅力です。
駅直結の「グランエミオ所沢」には、人気ファッションブランドをはじめ、成城石井、カルディなど多彩なショップが入っており、日用品からトレンド商品まで一通りそろいます。

また、駅から徒歩圏内にある「所沢航空記念公園」は、子ども連れの家族やランナー、ピクニックを楽しむ人々でにぎわい、都心近郊とは思えない自然の豊かさが感じられます。

駅近くには、地元民に愛される飲食店やベーカリーも多く、チェーン店と個人店が共存している点もポイント。休日のお出かけも、日常の買い物も、住まいの近場で完結できるのが魅力です。

ファミリー層に人気の「新所沢駅周辺エリア」

新所沢駅周辺は、落ち着いた住宅街が広がるファミリー層に人気のエリアです。駅ビルには24時間営業のスーパー「西友」や100円ショップ「Seria」などが入っており、生活に必要なものは駅前でそろいます。

また、「新所沢パルコ」跡地には新たな再開発も進んでおり、今後の発展性も期待されているエリアです。

駅から少し足を延ばすと、緑豊かで子ども向けの遊具がそろう公園が多く、小さなお子さんを育てる家庭にもぴったりです。

さらに、新所沢には「所沢市立図書館 新所沢分館」や複数のクリニックもあり、教育・医療・福祉の面でも暮らしやすい環境が整っています。

落ち着いた郊外感と生活のしやすさが両立する「小手指駅周辺エリア」

小手指駅は西武池袋線の急行停車駅で、池袋まで約35分。南口には「マミーマート小手指店」と「トモズ 小手指店」。北口には「ヨークフーズ小手指店」と「ドラッグストアマツモトキヨシ所沢小手指店」があり、利便性も高いエリアです。

駅周辺は閑静な住宅地が広がっており、緑も多く、ファミリー層やシニア層にも人気があります。また、教育機関や病院も近く、バランスの取れた生活環境が整っています。

小手指公園や小手指東公園など、週末に家族でお出かけできる自然スポットも豊富。商業施設が過度に密集していないため、落ち着いた生活を送りたい人に特におすすめのエリアです。

自然に囲まれた暮らしを求めるなら「西所沢〜山口・下山口エリア」

西所沢駅から狭山湖方面へと続く山口・下山口エリアは、自然豊かな環境でのびのびと暮らしたい方におすすめです。
「トトロの森」として知られる狭山丘陵や、「ところざわのゆり園」、「西武園ゆうえんち」など、自然とレジャー施設が融合したこの地域では、都会の喧騒を忘れたスローライフが叶います。

このエリアは戸建て住宅が中心で、敷地も広めなところが特徴。庭付き一戸建てでのびのびと暮らしたい方や、ペットとの暮らしを楽しみたい方にもぴったりです。

一方で、駅周辺にはスーパーや飲食店が点在しており、生活に不便を感じることはほとんどありません。都心から少し離れた穏やかな環境で、自然と共に生きる暮らしを求めている人にぴったりのエリアです。

地域密着の温かさと穴場感が魅力の「東所沢駅周辺エリア」

JR武蔵野線が通る東所沢駅周辺は、都心へのアクセスだけでなく、周辺地域への移動にも便利な穴場的エリアです。近年話題を集めているのが、駅近くにオープンした「ところざわサクラタウン」。角川武蔵野ミュージアムや書店、レストランが入った複合施設で、カルチャーと自然が融合したユニークな雰囲気を醸し出しています。

駅周辺には昔ながらの商店や地域密着の飲食店が多く、地域の人とのつながりを感じながら暮らすことができます。駅周辺にはスーパーやドラッグストア、本屋、ファミリーレストランなど一通りのお店がそろっていて、日常の買い物には困りません。

静かで落ち着いた街並みと、都市開発による今後の成長ポテンシャルを兼ね備えた東所沢エリアは、子育て世代はもちろん、クリエイティブなライフスタイルを求める人にもおすすめです。

所沢市は多様なライフスタイルに応える街

所沢市は、自然と都市のバランスが取れた住み心地の良い街です。
交通の利便性、子育て支援、買い物環境、医療体制など、暮らしに欠かせない施設がそろっています。

また、市内のエリアごとに個性があり、ライフスタイルに合わせた住まい選びが可能な点も大きな魅力です。現在、住まい探しや引越しを検討中の方は、ぜひ所沢市も候補に入れてみてください。理想の暮らしにぴったりの場所が、きっと見つかるはずです。

この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。

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