『ハリー・ポッター』ドラマ化、わかっていることまとめ
米HBO製作、J.K.ローリング著『ハリー・ポッター』シリーズのドラマ化企画が進行中だ。原作・映画版ともに世界的人気を誇る『ハリー・ポッター』の再映像化とあり、今最も注目を集める一大プロジェクトとなっている。その概要、キャスティングの状況、公開時期など、現時点で分かっている情報をまとめていきたい。
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2023年4月にした「ハリー・ポッター」ドラマ化企画は、全7巻から成る原作小説を、シーズンごとに1巻ずつ、約10年をかけて描く構想だ。これによって映画シリーズよりも原作に忠実な翻案となり、物語を深く掘り下げることが約束されている。
シーズン1は、小説第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』に基づくストーリーがされるとのこと。「小説の深みや(原作に)描かれていない部分、魔法の言葉の進化を丁寧に描き出すことができる」とされており、映画版に登場しなかったポルターガイストのピーブズといったキャラクターや、いまだ映像化されていない職員室など、ホグワーツの新たな領域も初めて描かれることになる。
2024年9月には、ハリー・ポッター役、ロン・ウィーズリー役、ハーマイオニー・グレンジャー役を演じるキャストのがスタート。「2025年4月時点で9歳から11歳になる、英国またはアイルランド在住の子供」を対象に、「民族、性別、障がい、人種、性的指向、性自認、法律で保護されているその他の基準に関係なく、適格な人材」の応募が呼びかけられた。12月時点で、32,000人の子役がハリー・ポッターをはじめとする子ども役のオーディションに参加したとている。
また、大人役のキャスティングも進行中。候補者として、ダンブルドア役には『ブリッジ・オブ・スパイ』(2016)マーク・ライランスや『キングスマン』シリーズのマーク・ストロング、スネイプ役には「」のパーパ・エッシードゥの名前が挙がっている。また、ミネルバ・マクゴナガル役に「バッド・シスターズ」(2022-)のシャロン・ホーガンや『ブラック・ウィドウ』(2021)のレイチェル・ワイズ、ルビウス・ハグリッド役に「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-2023)のブレット・ゴールドスタインが検討されていると伝えられているが、現時点では誰にも正式なオファーは出ていないという。
ショーランナー・脚本家は、エミー賞受賞の傑作ドラマ「メディア王 〜華麗なる一族〜」や「キリング・イヴ/Killing Eve」のフランチェスカ・ガーディナー、監督は「メディア王」『ザ・メニュー』(2022)のマーク・マイロッドが務め、その手腕に期待が寄せられている。
製作総指揮には、原作者のローリング、ガーディナー、マイロッド、映画版プロデューサーのデヴィッド・ハイマン、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのニール・ブレア、『アイム・ノット・シリアルキラー』(2017)ルース・ケンリー=レッツが名を連ねている。
既報によると、本作は2025年夏半ばの撮影開始を目指し、2026年に米Maxで配信予定とのこと。さらなる続報を楽しみに待ちたい。