脳が露出したまま街を歩き回る男性、地元住民から援助の申し出も「私は大丈夫」(米)
アメリカ南部の都市で、頭が半分欠けた状態で普通の人と同じように街中を歩く男性の姿が目撃され、大きな波紋が広がった。地元住民は心配して手を差し伸べようとしたが、男性はすべての援助を断った。シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』などが報じた。
【動画】頭が半分欠けた状態で街中を歩く男性(ショッキングな映像が含まれます)
米テネシー州ナッシュビルの街中で、脳が露出している男性の動画が撮影され、地元住民を震撼させた。SNSに拡散されている男性の動画は、流血はしていないものの、前頭部がない状態で、街行く人たちと何ら変わらない様子で歩く姿が映っていた。
男性のショッキングな姿に、地元の人々からは心配の声があがったが、海外の掲示板サイト『Reddit』に投稿されたコメントによると、男性は援助の申し出に対して「自分は大丈夫」などと言って断ってしまうという。その男性の身元は分からないままだったが、最近になって地元のテレビ局『WTVF』のジャーナリスト、ニック・ベレスさん(Nick Beres)によって、彼がジョナサン・ジョンソンさん(Jonathan Johnson、39)であることが判明した。
ジョナサンさんは7年前、車に轢かれて頭部を損傷し、頭にプレートを埋め込む手術を受けた。現在はホームレスで、SNSでジョナサンさんの動画や写真を見たという母親のリサ・デイヴィスさん(Lisa Davis)は、いても立ってもいられない思いだったという。
今回、ニックさんの取材に応じたリサさんは、ジョナサンさんの欠けた頭部について、次のように語った。
「ジョナサンは昨年、頭部のプレートを除去しなければならないほどの損傷を負いました。でもプレートを入れ直す前に、ジョナサンは何も言わずに病院を出て行ってしまいました。」
「その理由は、ジョナサンが医師を恐れているからです。医師が彼を治療するのは難しいと思います。ジョナサンは手術を受けることにうんざりしていますから。」
また、ジョナサンさんは双極性障害と統合失調症を抱えており、薬物乱用の過去もあるという。リサさんは何度も息子を救おうとしたが、ジョナサンさんに援助を断られてしまったそうで「息子は誰も自分を愛してくれないと感じているのです」と話している。
ニックさんは、ジョナサンさんにも話を聞いているが、彼は「再び金属プレートを埋め込んで、皮膚が再生できる手術が受けられるなら喜んでする」と語った。地元住民に心配されていたジョナサンさんだが、現在はグループホームで暮らしており、治療のため病院に戻れるよう周囲が準備を進めている。
画像は『Mackenzie Wells X「Dude walking around Nashville rn with his whole brain out」』『MustShareNews 「Man in US seen walking around with his brain exposed residents seek help」(Source: @SSG_Terry on X)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)