船イサキ釣りで数釣り満喫【佐賀・第三天童丸】追い食い待って連掛け狙いが奏功
3月1日、佐賀県呼子町加部島から出船している第三天童丸に乗船して産卵前の寒イサキを狙ってきた。
第三天童丸でイサキを狙う
ほかの遊漁船は寒ブリジギングやタイラバをやっているところが多いのだが同船ではオキアミを使ったイサキの吹き流し釣りも行っている。
専用仕掛けで狙う釣りなのでやったことない人からはテンビンを使ったり、エサの用意が大変そうと思われがちだが、釣り方も意外とシンプルで船長のアドバイスも細かくもらえ、だれでも楽しみやすい釣りだ。オキアミも近くの釣具店で半解凍されたものを購入できるので事前に購入しておく必要もなく安心だ。
当日は常連さんを含む5人で出船。ポイントに着くまでに使用するオキアミの用意をしておくのだが、船で貸し出してもらえるカゴにまきエに使うオキアミを入れ、この時にエサの解凍具合も確認してすぐに釣りが開始できるように準備を済ませておいた方がいい。
タナを合わせ数を伸ばす
ポイントに到着後、船長から狙うタナのアナウンスが入り、いよいよ釣り開始。イサキ釣りで最も大事だと思うのが釣れるタナに仕掛けを届けることだと思うが、以前経験したのが電動リールのカウンターの誤差によるタナのズレ。イサキ釣りはタナがズレると途端に釣れなくなるため最初の数投は電動リールのカウンター表示とPEラインのマーキングを見比べて誤差がないかきちんと確認する。これさえ守れば基本的に本命は釣れてくれる!
この日も船長から「この反応は食うよ~」と何度もアナウンスがあり、その度に全員がサオを曲げ、2尾、3尾と追い食いもできていたので活性も良かった。
しかし潮の変化で急に食い渋る時間が必ずあるのがこの釣り。そうなってくるとタナを合わせるだけでは口を使ってくれなくなるので釣り人側で工夫して誘う必要が出てくる。今回は仕掛けを指示ダナより少しだけ上まで巻き上げ、そこから手でラインをゆっくりゆっくり送り出してあげると反応が得られ数を伸ばすことができた。
煮つけを堪能
寒イサキは今から4月くらいまでがメインのシーズンで5月くらいからは徐々に卵や白子を持った個体が増え始め、梅雨の時期くらいまで長く楽しめる釣りなのでみなさんもぜひ挑戦してみてほしい(本当に楽しい釣りですよ)。
初めての人は予約の際に船長に伝えておくと必要なものなどアドバイスがもらえるので気軽に挑戦してみては。なお、釣ったイサキは煮つけでいただいたが身が軟らかくて最高だった。
<週刊つりニュース西部版APC・宮崎勝太/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年4月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。