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元TBSアナウンサー堀井美香が初舞台で主演 深作健太演出『フェードラ-炎の中で-』を能舞台で上演

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『フェードラ-炎の中で-』

2025年6月~7月、東京・茨城にて、『フェードラ-炎の中で-』が上演されることが決定した。

2021年よりドイツ戯曲を立て続けに8作品を上演した深作組が、〈ドイツ・ヒロイン三部作〉完結篇として『フェードラ-炎の中で-』を上演する。

『フェードラ-炎の中で-』は、いまドイツで最も注目される女性作家ハラティシュヴィリによる、ベルリナー・アンサンブルなどドイツ語圏を代表する劇場でまさに今上演中の最新作。この傑作を深作組作品の翻訳で第16回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した大川珠季が翻訳し、演劇やオペラ、映像作品などで活躍する深作健太が、現代社会が抱える問題をえぐる鋭い視点でどのように演出するのか。

主演のフェードラ役は、元TBSアナウンサーで、現在はラジオパーソナリティや朗読会、そして執筆など精力的に活動を行う堀井美香が、初めてストレートプレイに挑む。アカマース役には人気声優の市川蒼が、デモフォーン役には映像や舞台で活躍する白又敦が、ぺルセア役には若手演技派の佐竹桃華が、パノペウス役には深作組には欠かせない宮地大介が、テーセウス役には NHK『大岡越前』シリーズなどで存在感をしめす加藤頼という出演者が集結。

能舞台で繰り広げられるドイツ劇がどのような化学反応を起こすのか、期待しよう。


【STORY】
アテネの王テーセウスの妻フェードラは、女ざかりを過ぎた喪失感に囚われていた。
もう一度、人生の喜びと輝きを取り戻したい。そんな願いを胸に抱いていた彼女の前に、
ある日突然、長男デモフォーンの未来の花嫁、美しき少女ペルセアが現れる。
ペルセアは若く、反抗的な〈魔性の女〉でもある。
フェードラはまるで天災や事故に遭遇したかのように、唐突にペルセアを愛してしまう——
痛いほど激しく、炎のように熱烈に。
一方、強敵ミノタウロスを倒し帰国した勇敢な王・テーセウスは、
まだ年若く未熟な息子デモフォーンに、自分の権力を明け渡す事ができずにいる。
野心家である司祭長パノぺウスは、優しく穏やかな次男アカマースの口から、
フェードラとペルセアのスキャンダルを聴き、狂喜する。
王家を揺さぶり、自らの権力を高めるため、パノぺウスは二人の女性を〈生贄〉にしようと考える。
やがて運命の歯車は、すべての人物を巻き込み、衝撃のクライマックスに向かって動き始める。
——あなたの体が、わたしの心を傷つける。まるで世界が〈神〉を傷つけるように。
堀井美香 コメント

フェードラの世界にあるのは、自分への慰めの解放か新たなる蘇りか。
一人で続けてきた語りの舞台とは全く違う、演劇という初めての場所。
へこんで打ちのめされたその先にいる自分を、皆さんに見ていただきたいです。

深作健太 コメント

三人の女性の人生を通じて、混沌の時代を描いてきた〈ドイツ・ヒロイン三部作〉もいよいよ完結。ヒロイン・フェードラ役には、念願の堀井美香さんをお迎えいたします。ひとつの出会いが、人生を一瞬で変えてしまう。女とは?男とは?現代のタブーを撃つ、ドイツ演劇最新作の日本初演。能舞台の上で繰り広げられる渾身の家族劇を目撃してください!

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