荏田南小学校 緑道は『たから』を発信 オリジナル缶バッジ製作
荏田南小学校3年生(現・4年生)の児童らが、総合的な学習の授業で、緑道ハレバレ会の協力のもと「緑道はたから」をテーマに製作したオリジナル缶バッジが、区役所1階の区民活動センターとパン工房ジューンベリー=中川=で無料で配布。地域の魅力発信に活用されている。
地図作りで魅力知る
昨年4月、授業の題材を思案していた児童らは、図書室に置かれていた都筑区の緑道の魅力が綴られた「緑道ハレバレMAP」に興味を抱き、「地図を作ろう」と作った同会の江幡千代子さんにインタビュー。作った経緯や作り方、作り手の思いなどを聞いた。授業の中で児童らはオリジナルの地図を製作し、同会のメンバーに披露。そこで「実際に地域を歩き、魅力を知った方がよりよい地図になる」とアドバイスを受け、6月の新緑が芽吹く中、同会ガイドのもと、ささぶねのみちや鴨池公園を歩いた。緑道の魅力を再発見した児童らは地図ではなく「何か形にして地域に発信したい」と缶バッジの製作を企画した。
約110人児童らは、それぞれが思い思いのイラストを描き、同校が1月に購入した缶バッジ製造機で缶バッジを製作。同会にプレゼントしたところ「地域の人に広めたい」と同会が機械とイラストを借り受けバッジを量産。現在は約1000個に増えているという。
当時の3年1組の担任を務めた土谷宗玄(むねはる)さんは、「個性あふれるバッジが完成した。緑道の魅力を発信しようと頑張った子どもたち、協力してくださったハレバレ会の方々のおかげで良い授業になった」と話した。