洗練されたレトロモダン空間。『SCENT(セント)』が創る珈琲とスイーツ、革製品
石川町にある珈琲と革製品のお店『Coffee&Leather SCENT (セント)』が、店主・菊地さんの祖父母のかつてのお宅をリノベして、新店舗に生まれかわりました!より素敵になった空間で、リニューアルと同時に始まったスイーツと一緒に珈琲をいただいてきました。
新しくなった店舗外観
JR北八王子駅から5分ほど歩いていくと看板が見えてきました。色もコーヒー色のかっこいい看板!
懐かしくもモダンな雰囲気がただようデザイン。屋根の色がかわいらしくてなんだかホッとします。
やっぱりカッコいい新店舗の店内
店内の低めのベンチに腰掛けると、菊地さんがつくる革製品が。オープンシェルフにはお財布などの小物。バックなどは吊るしてディスプレイされています。奥にはレジと赤いコーヒーのマシンが見えます。落ち着く空気感がただよってる...!
イートインとコーヒー豆のメニュー
メニューは大きく2つ。イートイン用のドリンクと甘味メニュー(左)と、コーヒー豆のメニュー(右)にわかれています。コーヒー豆を買うときに、どこの豆とか深煎り朝煎りとか。粉にするかどうかとか。相談しながら選ぶのも楽しいですね!
今回はイートインにしました。土曜日に行ったので土日限定フォンダンショコラが頼める…!でも、もうちょっと食べたいからしおバタークッキーも!コーヒーを飲みに来たから絶対飲むけど、自家製クラフトコーラもすごく気になる。ホットにもできるクラフトコーラ、次に来たときはこれを頼もう!
お点前のようなハンドドリップで
ハンドドリップで淹れる様子をじーっと見させてもらいました。コーヒー豆を挽く音から始まって、だんだん漂ってくるいい匂い、それから湯気が立ち昇る様子を見ていると、ポタポタとコーヒーが落ちてきました。菊地さんの迷いがない所作がお茶のお点前のようでした。
左から『土日限定フォンダンショコラ』(550円)、『しおバタークッキー』(330円)、『ハンドドリップコーヒー Ice』(550円)。こってり濃厚なフォンダンショコラは、苦めのコーヒーとの相性が最高。口の中に甘さの余韻を感じるところへ、塩味を求めてしおバタークッキーをかじる。そうしたら甘さを求めてフォンダンショコラを口にする。そしたら苦みが合う気がして…食べ終わるまで止まらない!
店名のscentは直訳すると「香り」ですが、菊地さんは革と珈琲で「scent=薫り」を表現しています。ここに座って店内を眺めていると、私たちの日々の暮らしに薫りを添えてくれるデザーナー、アーティストといった表現がしっくりきました。
おじいさんおばあさんの家の記憶
リノベするときにどんなふうに頼んだんですか?と聞いたら「引き算でデザインしてくださいってお願いしました」と返ってきました。「今あるものをできるだけ残して利用して」ということで、床をはがして土間をそのまま使って。天井をはがして出てきた梁と天井裏を活かして。柱もそのまま。そこに金属製のライトや棚が加わるとぐっとおしゃれに、それでいて落ち着く空間に。
見上げれば過去の見事な仕事が見える。
こちらの柱には「龍(菊地さんのこと) -(当時の背の高さの線)1994.5.5」と掘ってあります。おじいさんのお宅に集まった時に、柱につけた背比べ!こんな思い出も革工房コーナーに残してありました。現在、長身の菊地さんにこんな時代があったのですねーとほほえましくなりました。
こんなかわいい革製品も
お財布やキーホルダー、バッグなどクールな革製品が並ぶ中で、こんなかわいい革製品も並んでいました。
宇宙服も作ったんですね!
テラス席は縁側
テラス席のベンチを見たときに「これは縁側だ!」とピンときました。テラスを堪能するのは涼しい風がふくようになってからでしょうか。パラソルの根元にはワンちゃんのチェーンをつなぐ金具がありました。テラス席はペット可だそうですよ!
唯一無二の空間で、コーヒーとスイーツをいただきゆったり過ごす時間が素晴らしかったです。ぜひ一度、この空間の中に身を置いてみてはいかがでしょうか。