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【Surface Pro 11】Surfaceヘビーユーザーがアプリやソフトの使い勝手を検証! (家電批評)

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【Surface Pro 11】Surfaceヘビーユーザーがアプリやソフトの使い勝手を検証! (家電批評)

2025年2月に発売した「Surface Pro 11」はCPUの変更により処理速度やバッテリー持続時間などが向上したとのこと。そこで『家電批評』では、Surfaceを長年愛用しているヘビーユーザーのライター太田圭一氏に普段の仕事で使用しているソフトでの使い勝手を実際に検証していただきました。

2in1の代名詞「Surface Pro」新モデルのアプリやソフトの使い勝手は?

サーフェス プロはビジネスシーンでもよく見かける存在です。筆者も初代モデルから使い続けており、今では仕事道具として欠かせません。

ただ、サーフェス プロ 7(Core i7モデル/2019年発売)を購入してからは、特に不満を感じることなく、同じモデルを使い続けています。

しかし最近は、使用するアプリの要求スペックが高くなり、そろそろ買い替え時かな……と新型を検討中でした。

そんな折、編集長から「新型サーフェス プロレビューする?」と悪魔の囁き。それが今回の新型マイクロソフト(Microsoft)「Surface Pro(第11世代)」です。

CPUがインテル製からARMアーキテクチャのスナップドラゴン Xシリーズに変わったことで、一部のウィンドウズソフトやアプリが対応せず、動作に不具合が出るケースがあるようです

そこで、筆者が普段の仕事で使用しているソフトが問題なく動くかを検証しました。

マイクロソフト(Microsoft)「Surface Pro(第11世代)」

今回の検証に使用したのはSnapdragon X Eliteの16GB/512GBモデルで、価格は約29万5000円とかなり高額。その価値についてもチェックします。

Surface Pro(第11世代) Snapdragon X Elite(12 Core) 16GB /512GBモデル イメージ

マイクロソフト
Surface Pro(第11世代) Snapdragon X Elite(12 Core) 16GB /512GBモデル

実勢価格: 228,000円〜

取材から記事制作までなんでもこなすSurface Proが手放せないヘビーユーザーの仕事術はこれ!

まずは、手書きノートアプリの「MetaMoJi Note​(メタモジノート)」。

これは、私が最も頻繁に使うノートアプリで、取材メモや誌面のラフ(編集者やデザイナーと誌面構成を共有する設計図のようなもの)を作成する際に活用しています。

古いアプリなので動作が心配でしたが、問題なく使用できました。

録音機能も正常に動作し、現在使用しているサーフェス プロ 7より処理速度が向上しているためか、全体的に動作が軽く感じられます。

同様のアプリ「Goodnotes​(グッドノート)」も取材時のメモ取りに使っていますが、こちらも普段通りスムーズに使えます。

次に、原稿執筆で使用している「秀丸エディタ」も特に問題ありませんでした。

しかし、アドビ(Adobe)関連のソフトでは大きな制約がありました。なんと、仕事上不可欠なDTPソフトの「インデザイン(InDesign)」がインストールできません(※2025年2月中旬執筆時)。

さらに、「イラストレーター(Illustrator)」も使用できず、クリエイティブ系の仕事を行うのは厳しい状況です。

アドビによると現在対応を進めているとのことなので、今後のアップデートに期待したいところです。

アプリ操作【良好】

筆者が一番使うノートアプリは快適に動作しました

MetaMoJi Corporation「MetaMoJi Note」

アプリ価格▶1400円(機能制限の無料版あり)

スリムペンを使って、手書きの文字や図を書き込めるアプリ。豊富なノートテンプレートが用意されているほか、オリジナルの用紙を作成してテンプレートにもできます。

また、録音機能もあるので、メモを取りながら録音することも可能。買い切りなのもうれしい。

ライター/エディター 太田圭一 氏のコメント

「これでいつもラフを作ってます!」

手書き入力が快適すぎます

このラフもMetaMoJi Corporation「MetaMoJi Note」​で作成しました。「Surface スリムペン 2」との相性がよく、入力の遅延や文字のブレが起きにくいので、小さな文字もスラスラ描けました。

文字や図を選択してグループ化できる

文章を選択してグループ化すると、1タップで文章全体が選択可能に。図版と文字が重なっても文章だけを選択して位置の微調整ができます。

手書き入力しながら録音できる

録音機能が便利です。取材時や会議の際にメモを取りながら録音できるので議事録に最適。録音の重要な部分にチャプターも付けられます。

アプリ操作【良好】

同じノート系アプリならGoodnotesも使いやすい

グッドノート「Goodnotes」

アプリ価格▶945円/年

MetaMoJi Corporation「MetaMoJi Note」とほぼ同様の機能があるノートアプリグッドノート「Goodnotes」。2022年からWindows版がリリースされました。手書きで書いた直線や図形をすぐに補正してくれる機能は「MetaMoJi Note」にはないので便利です。

手書きで歪んでも清書される

アプリ操作【良好】

テキストエディタの秀丸やTeraPadも問題なし

サイトー企画「秀丸エディタ」

アプリ価格▶4400円

仕事上、欠かせないのがテキストエディタ。筆者はサイトー企画「秀丸エディタ」を愛用しており、新型「Surface Pro 11」でも問題なく動作します。秀丸に似たフリーソフトの「TeraPad」も問題ありませんでした。

ここはマイナス!

イラストレーターやインデザインが使えない!

アドビは一部のソフトがまだ対応していない

アドビの各アプリをインストールする画面に、インデザインがありません。イラストレーターはWindows版なのに、なぜかiPad版が表示されていました。

フォトショップとライトルームはOK

フォトショップ(Photoshop)とライトルーム(Lightroom)はどちらも問題なく動作しました。

ライター/エディター 太田圭一 氏のコメント

「現状デザイン関連で使うのは厳しいですね。」

仕事の合間も快適にすごせます

機能性【良好】

動画視聴も快適です

Dolby Vision IQに対応しているので、YouTubeなどの4K HDRコンテンツが綺麗に楽しめます。また、NetflixやAmazonプライムビデオも高画質設定でストレスなく再生できました。

アプリ操作【合格】

動作の軽いPCゲームならOK

PCゲームプラットフォーム「Steam(スチーム)」のゲームは問題なく動作しました。ただし、スペック要求の低いゲームに限定されそうです。

「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を試しましたが、クラッシュして終了でした。

なお、Xboxゲームはクラウドゲームのみ対応です。

機能性【良好】

スピーカーの音が結構いい!

2W出力のスピーカーを左右に搭載。低域が出ていてなかなかの音質です。

Dolby Atmos規格のオーディオをサラウンド再生できます。

カメラの写りも綺麗です

フロントカメラがFHDから4Kにアップ。ZOOMやLINEなどのビデオ通話の映像も綺麗です。

ここがベスト! :機能性【良好】

ディスプレイの輝度が高く屋外でも見やすい

ディスプレイの明るさは十分で、日中の屋外でもくっきり見えました。また、HDR表示にも対応しているため、HDRの動画を再生すると、より明暗差が強調された表示になります。

結論:キーボード込みで35万円もしますが、ハイレベルな完成度でPCとタブレットを両立!

試用期間が短く、格付けと採点は見送りましたが、「Surface Pro(第11世代)」を数日間使用した感想は、スペック・パフォーマンスともに申し分なく、ウィンドウズ機としてタブレットにもノートPCにもなる2‐in‐1の利便性の高さは「やはり使いやすい」と実感しました。

一方で、価格が大きな障壁となりそうです。今回使用したのは上位モデルとはいえ、本体だけで約29万5000円ワイヤレスキーボードとスリムペンを追加すると約37万5000円にもなります。

別途27インチクラスのモニターを用意すればデスクトップPCとしても実用的なため、ノートPC+タブレットにデスクトップPCをまとめて購入したと考えれば、妥当な金額とも言えなくはないですが……悩ましい。

CPU性能がやや劣るスナップドラゴン X プラスモデルだと、セットで約29万円から。性能にこだわらないならこちらを検討してもいいでしょう。

ライター/エディター 太田圭一 氏のコメント

「ペン入力に魅力を感じる人、外出先で仕事をする機会が多い人におすすめ。」

以上、Surface Proが手放せないヘビーユーザーのライター太田圭一氏によるマイクロソフト「Surface Pro(第11世代) 」Snapdragon X Elite(12 Core) 16GB /512GBモデルの検証レビューでした。

気になった人は、ぜひチェックしてみてください。

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