【個性が光る店主列伝vol.3】~芦屋 農薬・化学肥料不使用野菜『ことのはファーム』善積良至さん 芦屋市
「聞けば聞くほど会いたくなる、話せば話すほど好きになる」。
そんな魅力溢れる店主にスポットを当てた【この人に会いたい!個性が光る店主列伝】。
第3弾は、農薬・化学肥料不使用野菜生産農家『ことのはファーム』代表の善積良至さん。元システムエンジニアから野菜農家に転身、また、現役のトライアスリートでもあります。
自然とつながり、心と体にやさしい食と暮らしや野菜栽培のお話、トライアスロンへの取り組みなど聞いてきました。
最も過酷な鉄人レース
トライアスロンは、水泳・自転車ロードレース・マラソンの3種目を連続して行う競技。
レースのディスタンス(距離)は初心者向けから上級者向けまでさまざまですが、善積さんが参加するのは、最も過酷な“鉄人レース”と言われる【スイム3.8km ・バイク180km、ラン42.195km】のロング(アイアンマン)ディスタンス。
もともとはメタボだった⁈
そんなアイアンマンらしい強靭な肉体を持つ善積さんですが、「実は僕、メタボだったんです」と、衝撃の告白。その後、知人に誘われて始めたのがトライアスロンだったそう。
最初は水泳も思うようにできなかったそうですが、スポーツ好きだったこともあり、どんどんハマっていったのだとか。
地方のレースに参加する度に、新鮮な野菜や美味しいごはん、穏やかな環境に癒され、自分自身で野菜を作りたいと考えるようになりました。
丹波から芦屋へ野菜をお届け
畑があるのは、兵庫県下でも有数の農産地・丹波市。そこから週に一度、東山町(芦屋市)にある『ワインハウスセンチュリー』の店頭スペースを利用して、農薬・化学肥料不使用で栽培した野菜や加工品を届けています。
自然のリズムを尊重し、丁寧に育てられてた野菜は、味や香りが濃く、本来の味わいがしっかり感じられると評判。
6,000㎡もの広さの畑で年間約100種類を栽培。今は葉物が中心ですが、これからの季節はトマトやズッキーニ、なす、ピーマンなどの夏野菜が次々と収穫予定だとか。
「自分で作る野菜は美味しいですよ」と、野菜中心の生活になってからは、身体は疲れにくく、軽く動くようになったとのこと。
こだわりの一品『ビーツジャム』
善積さんの農場では、資源を無駄にしないために売れ残った野菜をジャムやソースに加工、食品ロスの削減に取り組んでいます。
「ビーツジャム」もその一つ。ビーツには、鉄分やミネラルが豊富に含まれ、高血圧予防などさまざまな効果があると言われるスーパーフード。
<ビーツに含まれる硝酸塩から体内で生成される一酸化窒素の働きにより全身へ酸素や栄養を供給してパフォーマンスの向上が期待できます>…と、ちょっと難しいけれど、“アスリート目線”での説明もしてくれるので、どの野菜が自分に必要なのかも知ることができます。
夫婦で100歳まで
一緒に畑仕事に携わる奥様もトライアスリート。体づくりの基本となる“食”に、アスリートである二人で取り組んでいるからこそ、安心で安全な野菜ひとつひとつに真剣に向き合っています。
目標は、「100歳までトライアスロンと野菜栽培に挑戦する」。なんとも頼もしいお言葉!
丁寧に健康と食の楽しみを実践、それを伝えてくれる善積さんに会えるのは週に一度だけ。大会でお休みなどもあるので、SNSやWebサイトで事前に確認してくださいね。
販売場所
ワインハウスセンチュリー 店頭スペース
(芦屋市東山町7-21 古河ビル)