ライトオンが資本金を65億円から1億円に減資し、本社をつくば市から台東区に移転
ライトオンは11月5日、本社を現在の茨城県つくば市から東京都台東区に移転し、さらに資本金を65億円から1億円に減資すると発表した。減資分はその他の資本剰余金の一部を加え、繰越利益余剰金に振り替えるという。ライトオンは8月末時点での欠損額152億円の一部補填に充当する。
11月29日に開催する定時株主総会での承認を前提としており、承認された場合には2025年1月31日に効力を発する。今後、ライトオンは税制上は中小企業扱いとなる。ライトオンが10月8日に発表した2024年8月期の通期決算は、売上高は388億800万円(前年比17.3%減)、営業利益は50億円の赤字(前年は9億2200万円の赤字)、当期純利益は121億4200万円の赤字(同25億4500万円の赤字)と6期連続で最終赤字となった。
発表同日には、ワールドが日本政策投資銀行と共同で出資するW&Dインベストメントデザインを通じ、ライトオンにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表している。ライトオンは、TOBが開始された場合には賛同する意向を表明している。買い付け価格は普通株式1株あたり110円で、買い付け代金は約20億円。