【常温/冷蔵/冷凍/乾燥】なすの保存方法を完全解説!
正しい保存方法でなすを長持ちさせる
煮ても焼いてもおいしい使い勝手抜群のなす。実は保存方法を間違えるとすぐに傷んでしまうデリケートな野菜です。「買ったばかりなのに、もうシワシワ……」「冷蔵庫に入れておいたのに変色してる!」といった経験はありませんか?
この記事では、保存場所別になすの正しい保存方法を解説します。
なすを保存する際のポイントと保存期間
保存場所 / ポイント / 保存期間
常温 / 新聞紙で包み、風通しのいい場所に置く / 約3日
冷蔵 / ラップで包み野菜室に入れる / 約1週間
冷凍 / カットしてジッパー袋に入れる / 約1ヶ月
【常温】なすの保存方法(保存期間:3日ほど)
なすは冷やしすぎると「低温障害」を起こしやすくなります。皮が変色したり食感が悪くなったりするので、10℃前後の涼しい場所での常温保存がおすすめです。
保存する際は、1本ずつ新聞紙で包み、風通しの良い場所に置いてください。なすの乾燥を防ぎ、鮮度を長持ちさせることができますよ。
なすは水分を多く含むため、放っておくとすぐにしなびてしまいます。新聞紙に包むことで水分の蒸発を防ぎ、みずみずしい状態をキープできます。
保存期間
常温で保存する場合は、3日程度で食べきるようにしてください。
【冷蔵】なすの保存方法(保存期間:1週間ほど)
保存期間を伸ばしたい場合は、冷蔵庫で保存しましょう。冷やしすぎると縮んでしまうので、温度が安定している野菜室に入れるのがおすすめ。
なす1本1本をラップで包み、乾燥でしなびないようにしてください。野菜室は風通しのない場所なので、新聞紙ではなくラップで包むほうが向いています。ラップがない場合は、新聞紙で包んでからジッパー袋に入れてもOKです。
保存期間
冷蔵庫の野菜室で保存すると1週間ほど日持ちします。
【冷凍】なすの保存方法(保存期間:1か月ほど)
なすはそのまま冷凍すると固くなって切れないため、カットしてから冷凍してください。
大きめの鍋やボウルにたっぷりの水を張り、食べやすい大きさに切ったなすを入れたら10分ほど放置します。アクが抜けたら水を捨てキッチンペーパーで水分をしっかりふき取りましょう。
ジッパー袋に入れて空気を抜いて冷凍庫へ入れます。
料理に使う際は、凍ったまま使用してください。使用する料理によって切り方を変えておくと便利ですよ。
保存期間
冷凍すると1か月近くはおいしい状態を保つことができます。
長期保存したい場合は「干す」のがおすすめ
なすをより長期保存したい場合は、干しなすにするのがおすすめ。長期保存できるだけでなく、栄養価とうまみがアップするというメリットもありますよ。
干しなすの作り方
洗ったなすをカットし、酸化による変色を防ぐため、薄いレモン水か薄めたお酢にくぐらせます。水1リットルに対してレモン汁を大さじ1杯程度でOKです。
水からあげて水分を拭き取ったなすに軽く塩を振り、ザルやネットなどに並べて天日干しをします。1日干すと半干しの状態になり、3日程度干すと完全に水分が抜けますよ。
完全に干すために必要な日数は季節や天気などにも左右されるので、干し椎茸のような状態になるのを目安としてください。
保存方法
ジップ付きの保存袋に入れて常温、もしくは冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間
半干しのものは2か月、完全に干したものは1年常温で保存することができます。
傷んだなすの見分け方
傷んでいる状態
なすは傷んだり腐ったりすると徐々に見た目に変化が出てきます。カビが生えているものはすぐに廃棄してください。ほかの野菜にもカビが移るリスクがあります。
皮を触ってみて、ぐにゃっとしているものもやめましょう。多少シワがある程度なら大丈夫です。また、皮全体の色が濃い紫色から茶色くなっているものも食べないほうがいいでしょう。部分的に茶色くなっている場合、その部分は切り落とし濃い紫の部分は中の状態で判断してくださいね。
切ったときに黒ずんでいるもの、黒い斑点があるものも食べるのは控えたほうがいいです。少し黒い斑点が出てきている程度なら食べても問題ない場合もありますが、そもそも味が落ちてしまっています。
低温障害になっている状態
なすは冷やしすぎると低温障害になりやすい野菜です。前述のとおり、5度以下で保存するのは避けたほうがいいでしょう。ですが、うっかり野菜室の設定温度が低くなっていることもありますよね。畑からスーパーや八百屋までなすを選ぶ際、冷蔵車の温度が低すぎた場合にも低温障害は起こります。
低温障害になったなすは皮がぼこぼことくぼんでいいます。傷んできているときとは違い収穫してからの時間は短いので、全体的に皮がしなびているのではなく、ところどころへこんでいる状態です。そして、切ると中が黒ずんでいたり、真っ黒になっていることもあります。
なんとなく水っぽいようなものも低温障害が起きている印。
低温障害になったなすは食べても差し支えありませんが、味や栄養、食感は落ちているので、味付けの濃いメニューなどで食べることをおすすめします。
なすを上手に保存しよう!
安くてアレンジ方法も豊富、食卓の味方であるなすの保存方法についてご紹介しました。なすは「低温」と「乾燥」に弱いので、手に入れたその日のうちに食べてしまうのがおすすめですが、ちょっとした工夫で簡単にみずみずしさとおいしさを長持ちさせることができます。
漬物でさっぱりと、またお肉や油ものとも相性が良いなすを正しく保存して、料理のレパートリーを増やしてくださいね。
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ライター:enid(食いしん坊ライター)