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<戦後80年>ジブリの名作『火垂るの墓』は子どもが何歳のときに観せた?小さくても理解できる?

ママスタセレクト

戦争と平和についての映画やドキュメンタリーなどを、家族で観たいと考えるママはいませんか? 良い作品であればあるほど「ぜひ子どもに」と思うでしょう。しかし戦争の話だと避けられないのが、人の死や別れのシーン。辛く悲しいできごとが描かれるとわかっているからこそ、子どもが何歳くらいになったらどんな作品を観せようかと悩むママがいるのではないでしょうか。ママスタコミュニティにこんな相談がありました。

『小学2年生と4年生の子どもがいます。『火垂るの墓』について話したら「観たい!」と言っています。戦争の悲しい映画ってことはわかっているけれど、観せても大丈夫かな? みなさんは『火垂るの墓』を、何歳くらいで観せましたか?』

投稿者さんが相談する映画は、1988年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画『火垂るの墓』。戦争で両親を亡くした14歳の清太と4歳の節子の物語です。公開された当時に生まれていなくても、テレビで繰り返し放送されてきた名作なので、観たことがあるママは多いのではないでしょうか。投稿者さんは、自分自身が何度観ても泣いてしまうことや、下の子が感受性の強いタイプなのでショックを受けるのではないかと心配しています。この相談にママスタコミュニティのママたちから、さまざまな意見が寄せられました。

初めて観た年齢は幅広い?受け止め方はいろいろ

『うちは小1。学校で観た』

『何歳でも問題ない。逆に何が問題なの?』

『年中と年長のときに観たがったから観せた。そのときは幼すぎて理解できず。小2の今、戦争とか死とか理解できるようになって観たがらなくなった』

『私は小学校高学年くらいで観たけれど、苦しくて最後まで観られなくてトラウマ。大人になってもダメで観ていない』

『息子が小3の頃に観て号泣。高校生の今、「あれはトラウマ。妹がいるから、自分と重ねてしまい苦しかった」と言っている』

ママたちからの反応はさまざま。「何歳でも問題はない」とするママがいる一方で、「大人になっても観られない」というママもいます。また、何が辛くて怖いのかにもよるのではないかとの意見も。

『ただ単に描写が投稿者さんのトラウマになっているだけだと、どうかなと思う。ストーリーがトラウマなら、この作品の場合はアリなのでは?』

『火垂るの墓』はアニメーションとはいえ、かなりリアルな描写で空襲や死を描いているといえるでしょう。空襲で焼けていく家や町の様子、全身大火傷を負った母の姿。死んだ母が山積みになった死体と一緒に焼かれるなど、前半から衝撃的なシーンが続きますよね。そのひとつひとつのシーンがトラウマになって怖いのであれば、もしかしたらこの作品を観るには、まだ早いのかもしれません。しかしその辛い体験をしている清太と節子の気持ちや、戦時中の人々の暮らしや気持ちを考えたり寄り添ったりしているなら、理解して観ていると考えてもいいのではないでしょうか。

映画を観る子どもの気持ちを大切に

ママたちからのさまざまな意見を聞いて、投稿者さんはこのようなコメントを返しました。

『この作品の場合は、トラウマでもいいのかも。それで「戦争は絶対にしてはいけない」って思えればいい。ただ見始めて嫌がったら止めようと思う』

子どもに何歳から観せて大丈夫かどうかは、子どもの普段の様子や物事の受け止め方などによって違ってくるでしょう。一律に何歳からOKと括りにくいかもしれませんね。 子どもが観たいと言ったときに観るのがいいのかもしれませんし、ある程度の内容を話しておくのも大切かもしれません。そして投稿者さんの出した結論のように、鑑賞する子どもの様子によっては無理に観続けなくてもいい場合もあるでしょう。名作を観たという事実より、名作を観て子どもが何をどう感じるかを大切にしたいですよね。

14歳の少年が見た世界を

アニメーション映画『火垂るの墓』は、14歳の清太が駅の構内で死んでいくのを、赤い光で照らされた清太が見つめ「僕は死んだ」と語るところから始まります。赤い光で照らされた清太は、おそらく死んで幽霊になった清太自身。赤い光の清太は、まるで過去の自分を見つめるように、ストーリーのなかで繰り返し登場します。この映画は、14歳の少年が戦争という過酷な状況のなかで起きたことを見ているともいえるのではないでしょうか。 筆者自身、大人になりママになってからこの作品を観たときに感じるのは、たった14歳でこんなに苦しくて辛い思いをしながら生き、死んでいった少年の心情です。大切な人を失う戦争。こんな悲しい思いを、わが子には絶対にさせたくない。しかし今も戦争は繰り返され、残念ながら世界のどこかに清太や節子のような思いをしている子どもがいるはずです。戦争や紛争が少しでも早く終わるように、平和な世の中で子どもが育っていけるよう願わずにはいられません。戦争や平和について伝えていくことを大切にしたいと考えるママは少なくないでしょう。戦後80年の今、親子で『火垂るの墓』を観てはいかがでしょうか。


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