“息子の誘拐と夫婦関係の崩壊” 突如現れた不気味な人形の正体とは!?『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』 本編映像
ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦。ある日、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり…崩壊していく家族の姿を描いたヒューマンサスペンス『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日(金)より公開される。このたび、観る者の好奇心を掻き立てる本編映像が解禁となった。
日×台×米合作で送る、極限のヒューマンサスペンス
主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』(21)や、A24製作のシリーズ『Sunny』(24)など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。日本と台湾、それぞれの国を代表する俳優2人が夫婦役で共演する。
監督は、日本映画界において熱狂的なファンを獲得し、独自の道を行く映画作家・真利子哲也。2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』 で「ロカルノ国際映画祭」最優秀新進監督賞を受賞。同作は2022年、『宮本から君へ』 とともにフランスで劇場公開され、好評を博した。新作が待ち望まれていた真利子監督の6年ぶりの最新作となる本作は、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届く濃密なヒューマンサスペンス。撮影は、多国籍のスタッフが集結し、2024年11月~12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映している。
追い詰められた賢治の前に現れた、不気味かつ挑発的な巨大な人形
自分が目を離した隙に息子が何者かに誘拐されてしまい、家では妻ジェーンとの夫婦関係が崩壊寸前——そんな父親としての責任と、夫としての苛立ちがピークに達し、放心状態でニューヨークの雑踏を歩く賢治。その視線の先に突如現れた不気味な人形。そして賢治は、人形に誘われるように路地裏へと足を踏み入れる。
身も心も疲弊し、足取りがおぼつかない賢治に対し、軽やかにステップを踏む人形の姿は、どこか賢治を挑発し、嘲笑っているようにも見える。巨大な人形を追いかけ路地に引き込まれていく様子は、袋小路に追い詰められていく賢治の心理状態そのものを表しているかのよう。やがて賢治がゆっくりと振り向いた人形に手を伸ばすと、人形は「バイバイ」と手を振り、賢治の前から忽然と姿を消してしまう。果たして巨大な人形の存在は何を象徴しているのだろうか。世界的な音楽家ジム・オルークによるドラマチックな劇伴も相まって、観る者の好奇心を掻き立てる、不穏な空気に満ちた映像となっている。
『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は9月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー