イカメタルで「サバ地獄」の中からイカ拾い釣り【福岡】その場でできるサバ対策とは?
北九州エリアはGW頃からイカメタルのシーズンが開幕する。開幕直後は数を出しにくくはあるが夏になるにつれ伸ばしやすくなり、盛期の6~8月なら3桁釣果はさほど珍しくもなくなってくる。今回はそんなシーズン開幕直後の釣行で運悪くサバ地獄にハマってしまった日に、なんとかイカを絞り出せないかと奮闘した私の釣行記である。
夕方前に出船
釣行日は5/5、小潮。満潮は16:00。16:30に出船。
明るい時間に出船する場合、どうせ夜だしと高をくくっていると案外日焼けするので、特に首回りは日焼け止めをするのを忘れずに。筆者は30歳を超えたあたりから頬のシミが気になりだした。予防は大事である。なるべく水濡れに強くサラサラしたやつが使い心地が良い。
明るいうちからイカメタルにヒット
水深は62m。今回は右舷ミヨシの釣り座であったため、暗くなるまでの間にSLJを少しやってみる。斜め左にキャストし他の人の釣りを邪魔しないように注意する。
ナイスサイズのホウボウが掛かったが、抜き上げでバラしてしまった。まあまだまだこれから、と言いつつその後はエソのみでSLJは空振りに終わった。
薄暗いうちにライトが点灯し周りでポツポツイカが掛かり始めたので自分もイカメタルに取り掛かる。まだ明るい時間なのでベタ底をやるつもりで30号のスッテで開始。
一杯目はスルメだったが、その次はヤリイカが掛かった。滑り出しはこんなもんだろう、ライトが効き始めてからが本番だ。
サバ地獄の幕開け
周りが完全に暗くなり、ライトが効き始めるとマイクロベイトが水面にポツポツと見えだした。それを捕食しようとする魚もたまに見える。そろそろイカの時間かなと思っていると、ガツガツとスッテに触る感触。間違いなくイカではない。
元気なサバだ。サバ自体はイカメタルで良く掛かる外道ではある。しかし、ちょっと多いぞ?どの層をやってもサバがスッテをつつく。フォール中にサバが掛かり、それを回収しているともう片方のスッテにもサバが食いついてしまうほどのサバの濃さだ。これはかなりマズい。
即席で出来るサバ対策3選
兎にも角にもサバだらけな中でなんとかイカをひねり出そうと無い知恵を絞り出す。
アクションを控える
まず手始めに行ったのがアクションを控えるということ。タタキやジャークをせずゆっくり持ち上げてゆっくり落とすアクションでなんとかサバを避けつつイカを見つけ出した。
しかしその後もサバの群れは膨らみ続け、仕掛けを30m落とすのも難しくなった。
地味カラーに変更
次に行ったのはなるべくアピールの低いスッテに替えることである。ラトルやチャートカラーは控え地味なカラーに変更する。
これだけでもサバの触りは幾分か減ったが、ベタ底で完全なステイを続けていても勝手に掛かってくるようになった。流れで緩やかにウキスッテが揺れ動いているからだろう。
ただのオモリに変更
最終手段はメタルスッテをただのオモリに変更することである。今回はオモリグシンカーをイカメタル用リーダーの下に付けた。針のついたスッテはウキスッテ1つだけとなるが、サバが掛かる頻度はかなり減った。
また、せっかくイカを掛けたのに別のスッテにサバが掛かってバレるようなリスクを回避できる。これにより数杯追加することが出来たが、サバの猛攻は衰えることを知らず、サバの群れがさらに追加で入ってきたのが見えここでギブアップしてしまった。
今回はシーズン序盤でイカの数が少ないうえに、とてつもない量のサバが寄ってきてしまったことによる「とても運が悪い」状態であった。ここまでサバに成すすべもないような状態はレアケースだが、イカメタルでサバに悩まされることは良くあることだ。こういう時の為にローアピールのスッテやオモリは準備しておいて損はないだろう。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>