旧帝石ビルが新たに、INPEX新潟ビルディングが新潟駅前に完成
INPEX新潟ビルディング
株式会社INPEX(東京都港区)は11月26日、新潟駅前の東大通に新築した「INPEX新潟ビルディング」の竣工式を行った。同ビルは2022年に解体された新潟帝石ビルディングの跡地に建つ。同社の上田隆之代表取締役社長は「『帝石ビル』として長年親しんでいただいたが、INPEX新潟ビルディングも今後100年程度ここに存在する。新潟とともに日本と世界へ発信していく企業として、この地の発展に貢献していきたい」と語る。
INPEX新潟ビルディングは地上10階建て。2階から9階にはINPEX JAPAN、INPEXビジネスサービス、INPEXエンジニアリングが入るほか、テナントオフィスとして貸し出され、すでに「かなり高い率で入居の目処が立っている」(INPEXビジネスサービス中村寬代表取締役社長)という。一方で、1階は飲食店なども入居できる区画となっており、最大7店舗が出店できる。同ビルが立地するのは、新潟市が企業誘致やまちづくりに力を入れる都心軸「にいがた2km」の玄関口。すでにIT企業などの入居も決まっており、同地域の発展への好影響が期待される。
ビルの造りとしては免震構造などの地震対策を採用するほか、災害時には72時間の電力供給ができる非常用発電機を設置。BCPを考えるとともに、災害時には避難の受け入れも想定する。
入居企業向けの交流スペース
竣工式の様子
上田隆之代表取締役社長
26日午前の竣工式後、INPEXの上田社長は「ここには長年『帝石ビル』があった。INPEXは新潟に育てていただいた会社で、60年以上の長きに渡って、この地で事業をしてきた。そしてこのビル(INPEX新潟ビルディング)はおそらく、今後100年程度ここに存在する。新潟とともに日本と世界へ発信していく企業として、この地の発展に貢献していきたい」と語った。
またIT関連などの企業が入居することについて「このビルのロケーションは非常に魅力的なものだと思う。テナントの企業にも入っていただくことで、この地のにぎわいの創出に繋がれば。ITは、エネルギーとも関係が深い。このビルを中心に様々な分野での交流を期待したい」と話した。