山高生「バスマスク」作成 「D52もっと広めたい」
県立山北高校の加藤匠朗さんと伊藤駿さんが9月4日、富士急モビリティ(株)湘南営業所を訪れ、デザインを担当したバスマスクを手渡した。
これは同校が「未来探求」と題し、課題解決能力や主体的かつ対話的な学びを推進するカリキュラムの一環。最終的な目標を3年次での「山北町への政策提言」に設定。山北町と協力・連携し、2年次から「町の課題検討」「役場でのインタビュー」「解決策検討」といった取り組みを進めていた。完成したマスクを渡すと「高校生が作成したマスクを設置するのは初めて。こういうのもいいですね」と同社の反応も上々だったという。
本カリキュラムでは、3年生180人が約60のグループに分かれて取り組んできた。この企画以外には「丹沢湖花火大会でのPRうちわの配布」「町の廃材を生かした竹細工教室」などが既に行われたという。
2人は「乗り物好き」という共通点から地域が抱える課題を見出し、バスマスクの企画を考案。「日本で唯一動くD52を見に来る観光客を増やしたかった」と口を揃える。沖津雅俊教諭は「企画を通し、他者と協働し周りのサポートを受けることで、自分の考えが形になる達成感を味わうことができたのでは。様々な場面で生かしてほしい」と話している。