株価上昇率がアパレル関連銘柄でトップのTSIホールディングスが「ジル スチュアート」のアパレル事業終了、全店舗閉鎖
TSIホールディングス(以下、TSI HD)傘下のTSIは、ブランド事業の再編の一環として、「ジル スチュアート(JILL STUART)」を終了し、「ジル バイ ジル スチュアート(JILL by JILL STUART)」に一本化すると発表した。すでに2月12日をもって「ジル スチュアート」の公式オンラインストアとアプリは閉鎖しており、2月中に全店舗を閉店する。
TSI HDは、収益の改善が困難なブランドの撤退と本社人員の削減を実施し、構造改革を進めている。2月末を目処に約20%の本社人員を整理し、「ハーシェル サプライ(Herschel Supply Co.)」「ファクト(FUCT)」の2ブランドを閉鎖し、「ローズバッド(ROSE BUD)」の事業はビーズインターナショナルに譲渡している。
TSI HDは、「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」や「ステューシー(Stussy)」といったブランドが好調で、1月14日に2025年2月期通期の最終利益を当初予想の40億円から150億円に上方修正し、さらに配当予想も19円から65円(前期15円)への大幅な増額を発表している。構造改革が奏功しており、業績予想の修正の発表翌日には株価が前日から2割以上上昇しストップ高買い気配となった。1月6日始値から1月31日終値までの1カ月間の株価も17.0%上昇し、ファッション&アパレル関連81銘柄でトップの上昇率だった。