LiLiCoの激推し映画第2弾! 夏〜秋公開の話題作を独自の視点でご紹介
まだまだ暑い日が続きますね。そんなときは、冷房の効いた映画館でゆったり話題作品を楽しむのがおすすめ。夏休みから秋まで注目作品の公開が目白押し! ということで、今回も前回に引き続き新作映画をご紹介。すぐに観に行ける作品と、ちょっと先に公開される作品をリコメンドします。
『ツイスターズ』グレン・パウエルの口の動きが大好き♡
(from left) Lily (Sasha Lane) and Tyler (Glen Powell) in Twisters directed by Lee Isaac Chung.
今、ハリウッドでもっとももノリに乗ってる俳優は、間違いなくグレン・パウエルでしょう! トム・クルーズ主演『トップガン マーヴェリック』(2022年5月日本公開)で、トム・クルーズ演じるマーヴェリックのもとで学ぶことになる若きパイロット・ハングマンを演じて、彼のキャリアは大きく変化。グレンがシドニー・スウィーニーと共演したロマンティック・ラブコメディ『恋するプリテンダー』(2024年5月日本公開)は、個人的には今年いちばんと言えるくらい笑った作品でした。観た方の満足度は200%を超えてるのでは!? と思っています。
とにかく、今、スーパーホットな俳優であるグレンは、絶賛公開中のアクション・アドベンチャー映画『ツイスターズ』で、竜巻を追いかけるお調子者の竜巻チェイサーを熱演。私はグレンの口の動きが大好き♡ ハンサムだけど、口の動かしかたひとつでとんでもなくトボけた感じになっちゃう。だからこそシリアスもカッコいいもコメディもこなせるんですよね。そしてあのボディの筋肉! 日々のトレーニングなどどれだけ努力してるのか……。想像するだけでも日々何もしない自分が情けなくなってしまいます。1996年に公開された『ツイスター』のオマージュもあり! まだまだ謎の多い竜巻についても知ることができるし、人間ドラマにも重点をあてたストーリーも観どころです。迫力のある映像は4DやIMAX®で楽しむのもおすすめです。
『ツイスターズ』
公開中/監督:リー・アイザック・チョン/出演:デイジー・エドガー=ジョーンズ、グレン・パウエル、アンソニー・ラモス、デイビッド・コレンスウェット、ブランドン・ペレア、サーシャ・レイン、ダリル・マコーマック、キーナン・シプカ、ニック・ドダニ、モーラ・ティアニー/配給:ワーナー・ブラザース映画
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『ヒットマン』グレン・パウエルの七変化に興奮!
9月13日(金)に公開される『ヒットマン』でもグレンは大活躍。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(1995年9月日本公開)、『スクール・オブ・ロック』(2004年4月日本公開)、『ビフォア・ミッドナイト』(2014年1月日本公開)など、たくさんのヒット作を持つリチャード・リンクレイター監督によるクライム・コメディです。本作のグレンの役所は殺し屋……の実はニセモノ! 大学で心理学と哲学を教える傍ら、地元警察のおとり捜査に協力していたというわけ。殺しを依頼しにくる悪い奴らを罠にかけて、騙して、捕まえる。これには話術と俊敏に相手の行動を読み取ることが必須なので、ハードボイルドと思いきやコミカルな展開もあり。グレンがもともと好きな方でしたら、必ずや本作の彼の七変化に興奮するはず! デビューは2003年と意外とキャリアは長い彼ですが、やっと人気が沸騰しました! やはり20年続けていると、大きな波が来ますね!
『ヒットマン』
9月13日(金)より、新宿ピカデリーほか、全国にて公開/監督:リチャード・リンクレイター/出演:グレン・パウエル、アドリア・アルホナ、オースティン・アメリオ、レタ 、サンジャイ・ラオ、モリー・バーナード、エヴァン・ホルツマン、グラレン・ブライアント・バンクス/配給:KADOKAWA PG-12
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『フォールガイ』アクションの連続にポップコーンが進む!
Ryan Gosling is Colt Seavers in THE FALL GUY directed by David Leitch
そして、日本でももうおなじみ! 1993年デビューのカナダ出身のライアン・ゴズリング。出演作の『君に読む物語』(2005年2月日本公開)、『ラ・ラ・ランド』(2017年2月)は大ヒット、純愛に涙した人も多いのでは? 今回紹介する『フォールガイ』のライアンはハードボイルド! “フォールガイ”とは、スタントマン用語で高いところから落ちることを得意とするスタントマンのこと。でもライアン演じる主人公コルトは高いところから落ちるのだけではなく、恋にも落ち、罠にも落ちる。ちょっぴりカッコ悪いところが憎めない。
長年、ハリウッドアクションスターのトム・ライダーの分身としてスタントマンを務めて来た実績もあって、コルトのスタントスキルは抜群で、超一流! しかしあるとき落下のスタントに失敗し、業界から消えてしまう。でも18カ月後、プロデューサーのゲイルに復帰を促され、乗り気ではなかったけど監督が元カノだと聞いて参加を決意。そんななか、またとんでもないことが……。
アクションは全編、迫力満点! それもそのはず! デヴィッド・リーチ監督ですよ。“Dig-itラバーズ”、つまり深掘りを得意とするみなさんならもうお分かりですね? リーチ監督は元々スタントマンだから、アクションの撮り方もピカイチ。キャノンロール(車内に設置されたキャノン砲を走行中に発射することによりクルマを横転させるスタント)8.5回転は『007/カジノロワイヤル』(2006年12月日本公開)の7回転の記録を塗り替え、ギネス世界記録を更新しました! この作品には4人のスタントマンがいて、それぞれの得意分野のスタントをこなしているのだそう。かなりアクションにこだわりを持ってるのがわかりますよね。もう、ポップコーンが進む進む!
そして、物語がおもしろくなるのは、元カノの作品にスタントマンとして参加するチャンスをコルトが得たこと。まだまだ元カノに未練たっぷりなコルトだから良い姿を見せたいけど、彼女のほうはいろいろ気に入らなくてブチギレ。だから何度もスタントをやり直しをさせるんだけど、それは正直言ってほぼ嫌がらせ。でもこのやりとりがとってもおもしろい。そして、『ワイルド・スピード』(2001年10月日本公開)、『ラブ・アクチュアリー』(2004年2月日本公開))、『マイアミ・バイス』(2006年9月日本公開))、『ロッキー・ザ・ファイナル』(2007年4月日本公開))などのオマージュと劇中に洋楽の使い方がいい! 個人的にはクセ者のプロデューサー・ゲイルがお気に入り。瞬間的に私かと思いました(笑)。ハンナ・ワディンガムが演じてますが、勢いがあっていいんです。
予告編を見るとドッカンドッカンと笑いのオンパレードの印象を受けるかもしれませんが、人間ドラマもちゃんと描かれていて洋画のエンターテイメントが好きな人にはたまらないオチも待っています! 最近ではエンドロールの途中で映画館を出る人はいなくなりましたが、本当に最後の最後まで楽しめる1本です。
『フォールガイ』
公開中/監督:デヴィッド・リーチ/出演ライアン・ゴズリング、エミリー・ブラント、ウィンストン・デューク、アーロン・テイラー=ジョンソン、ハンナ・ワディンガム、テリーサ・パーマー、ステファニー・スー/配給:東宝東和
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『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』
グルメなみなさんには、ミシュラン三つ星を保つレストランのドキュメンタリー『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』はいかがでしょうか。私は料理が大好き。若いときは「食べものは生きるためのガソリン」と思っていた時期がありましたが、今はゆったりと時間を取って、贅沢を言わせていただければ地球に優しいものを身体に入れたいと思っていますし、見た目も美しいとなおうれしいですね。この作品の上映時間はなんと240分! 4時間!! 長い!!! でも、観ているだけでおいしい!!!! 食に対するこだわり、愛、そしてアレルギーやグルテンアレルギーなどお客さまに対する気遣い。アレルギーなどは一歩間違えたら大変なことになりかねないですからね。
そして感じたのは、レストランでチーズを選べることって贅沢だなってこと。私はチーズが大好きだけど、チーズの種類ってこんなに多いのか、とびっくり! 多過ぎて覚えられないし、ちょっとした記憶力テストに感じたほど難しい名前の数々。でも、注文しているグルメなお客様はさすがでした。55年もの間、ミシュランガイドで三つ星を持ち続けるこの大自然の中のレストランの隠された魔法は、“努力”から生まれたものでした。映画の後に何を食べるか……、それは本編の内容に大きく関係してくるので、観終わった後に決めてください!
『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』
8月23日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開/監督:フレデリック・ワイズマン/出演:ミッシェル・トロワグロ、セザール・トロワグロ、レオ・トロワグロ、マリー=ピエール・トロワグロ、トロワグロで働くスタッフ/配給:セテラ・インターナショナル
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『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』人生経験を乗せて演奏するピアニストの軌跡
そして、一度は生で聴いてみたかった……(涙)。フジコ・ヘミングさんのピアノ演奏!
チケットをゲットするのに何回かトライしたんですが、いつも即完で買えなかった思い出があります。スウェーデンと日本の血を引く者として、そして以前のドキュメンタリーで家のインテリアを見たら同じものが好き、ということも分かり、他人と思えなかったフジコ・ヘミングさん。自分のしっかりした考えを持って、そしてみんなと違ってて良いという勇気を持っていたのがカッコいい。今回は演奏はもちろん、考えていること、そしてそれぞれの国にある家、ご本人がお亡くなりになる後のことも考えてゆっくりとお話してくれています。
「年齢を重ねたらどんな風になりたいですか?」と聞かれたら、私はまちがいなくフジコさんみたいな人と答えるでしょう。ピアノを弾ける人はたくさんいますが、自分の人生経験を一音一音に乗せて演奏しているフジコさんが素晴らしい。ドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』(2018年6月公開)は異例のロングランヒット。今回も監督・構成・編集は小松莊一良さん。フジコさんとともに動き、たくさんのお話を引き出しています。秋の風とともにご堪能ください。
『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』
10月18日より、新宿ピカデリーほか全国にて公開/監督:小松莊一良/出演・音楽:フジコ・ヘミング/配給:東映ビデオ
©2024「恋するピアニストフジコ・ヘミング」フィルムパートナーズ
というわけで、アクション、グルメ、芸術……カルチャーをじっくり楽しみたいみなさんにおすすめしたい5作品を紹介させていただきました。2024年も残すところ約4カ月。心に残る作品にみなさんが出会えればうれしいです!