『Vフォー・ヴェンデッタ』ドラマ化決定 ─ ジェームズ・ガン製作
アラン・ムーア原作、デヴィッド・ロイド作画によるグラフィック・ノベル『Vフォー・ヴェンデッタ』が、米HBOでテレビシリーズ化されることがわかった。米が伝えている。
原作は1982年に英アンソロジー誌「Warrior」でデビューし、1988年よりDCコミックスの大人向けレーベル「VERTIGO」で出版。ディストピア化した近未来のイギリス社会を舞台に、ガイ・フォークス仮面の革命家“V”の反政府活動に巻き込まれていくイヴィー・ハモンドの闘いが描かれる。ウォシャウスキー兄弟による2005年の映画版では、V役をヒューゴ・ウィーヴィング、イヴィー役をナタリー・ポートマンが演じた。
新たなドラマ版は、DCスタジオのジェームズ・ガンとピーター・サフランが製作総指揮、マット・スミス主演ドラマ「The Death of Bunny Munro(原題)」などのピート・ジャクソンが脚本を担当。製作はワーナー・ブラザーズ・テレビジョンが務める。現時点で、HBOおよびDCスタジオ、ジャクソンの代理人はコメントを控えているという。
なお本作は、2017年にも英Channel 4によるテレビシリーズ化がが、最終的に実現しなかった。また、英Epix/HBO MaxのDCシリーズ「PENNYWORTH/ペニーワース」は「Vフォー・ヴェンデッタ」の前日譚的な位置づけも意図されていたが、3シーズンで打ち切られている。
HBOは近年、DC作品の実写ドラマの拠点として定着しつつある。高い評価を得た「ウォッチメン」(2019)「THE PENGUINーザ・ペンギンー」(2024)などで成功し、次は「グリーン・ランタン」の新ドラマ「ランタンズ(原題)」が待機中。ドラマ版「Vフォー・ヴェンデッタ」はその流れを受けた最新作となる。
ちなみに2005年の映画版は、全世界で1億3000万ドル以上の興行収入を記録し、今なお人気が衰えていない。ワーナー・ブラザーズは、2026年11月に20周年を記念して本国で再上映する予定だ。
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