【リフレーミング】失敗してクヨクヨしている相手を救う魔法とは?【白魔法の心理学】
失敗してクヨクヨしている相手を救う魔法
失敗をポジティブに変えるような言葉で励ましてあげる
仕事で失敗をしてしまい、ひどく落ち込んでいる同僚を見かけたあなた。
「こんなことぐらいでクヨクヨしないで」と励ましたくなりますが、より相手の心に効く有効な声かけがあります
「大丈夫。今回のおかげで、このプランに秘められていた弱点が浮き彫りになったのだから、結果オーライだよ」
こんなふうに見方によってはポジティブな発見もできる方向を示してあげるのがいいでしょう。
これは心理学でリフレーミングと呼ばれるものです。思考の枠組みを変えるような言葉をかけることで、落ち込んでいる相手を励ますのに効果的な手法です。直面している問題に違った角度からアプローチしたり、解釈を変えたりすることで、意図的に考え方を前向きなものにしていくわけです。一般的には、欠点や不安などネガティブな事柄をいつもとは違った枠組みを使い、ポジティブなものとしてとらえる見方のことを指します。
このリフレーミングは、他人だけでなく自分自身の考え方にも活用できます。たとえば、健康診断で思わぬ病気が初期の段階で見つかったときなど、「かなりやばい状態になってから見つかる人もいるのだから…」と最悪の事態に比べれば「このぐらいで済んでよかった」と思考の枠組みを変えれば、ずいぶん気持ちも楽になるはずです。
リフレーミングで相手を元気づけよう!
「すみません、大事なプランをこんなところでミスしてしまって」
「おかげで弱点がはっきりしたから、これからさらに順調に進められるよ!」
思考の枠組みをチェンジ!
「こんな大役私にできるのか成し遂げられる自信がないな…」
→「大丈夫! 今こそその実力をみんなに見せるチャンスだよ!」
【プライドを鼓舞する!】
「階段から落ちて腕を骨折しちゃっていろいろ不自由でイヤになるよ」
→「これぐらいで済んでよかったよ! 頭から落ちてたらもっと大変なことになっていたかもしれないよ!」
【最悪な事態を想定させる!】
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三