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【iPhone16】今日から写真が明るくなる! 知っておくべき3ポイントとカメラコントロールおすすめ設定

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iPhone16登場でさらに盛り上がる撮影熱。ただiPhoneカメラアプリの「明るさ」「露出」「トーン」の違いを正しく理解しているだろうか? そして「カメラコントロール」を使いこなしているだろうか? 本記事ではそれぞれの処理の特徴と適切な調整方法を紹介し、「カメラコントロール」で設定すべき機能を提案する。

そもそもなぜ写真は暗くなる!? iPhoneの「自動明るさ調整」はあくまで目安!

以前iPhone 16 Proで撮影した写真。なんか暗い

筆者はライターの仕事をするうえでよく物撮りを行う。その中で非常に悩まされるのが、写真の明るさ問題。ライトを用意して、十分明るくしたはずなのになぜか暗く写ることがある。

この原因は、iPhoneのカメラは画面内で一定の明るさ(適正露出)となる自動調整機能が実装されているため。「全体的に」ちょうどいい明るさ(暗さ)となるように、暗いところは明るく、明るいところは暗くなるように調整される。

せめてこれくらいは明るく映ってほしい

とくに白色は肉眼で見るよりも明るいと判断されて暗い補正が、黒色は暗いと判断されて明るい補正がされてしまうのだ。

iPhoneカメラアプリでこの問題を解決するには、

明るさ

露出

トーン

の3つの方法を用いた調整が必要となる。しかし、明るさが変わることはわかっても、どんな処理をしているのか、どんな設定にすればきれいに写せるのか分かりにくい。そこで、それぞれの特徴についてまとめたので、しっかりと把握してうまく使い分けられるようになってほしい。

明るさ、露出、トーン全て標準

今回は筆者が趣味で作っているブロック玩具を被写体にして、それぞれの機能を説明しよう。

POINT.1●明るさ

全体を均一に明るくする機能。明るさを足し算、または引き算(白または黒のフィルターを通す)ようなイメージだ。元々の明るさに依存しない調整がしやすい。

全体的に明るく、白っぽくなった

画面全体が暗く感じる時または明るく感じる時に使うと効果的。画面内の明るさの差(コントラスト)が変わりにくいので、全体的な色はそのままにして明るさだけ変えたい時に使いやすい設定だ。

全体的に暗く、黒っぽくなった

iPhoneの場合、画面をタップした際に出現する四角の枠の横にある太陽マークをスライドさせると明るさの調整ができる。上にスライドで明るく、下にスライドで暗くなる。ちなみに、太陽マークを直接触らなくても、枠の周辺を上下しても調整可能だ。

POINT.2●露出

明るさを増幅・減衰する機能。元の明るさを何倍、または何分の1にするようなイメージだ。被写体それぞれの明るさに依存するため、部分的な調整がしやすい。

暗い色もぐっと明るくなった

暗すぎる被写体や明るすぎる被写体がある場合に使うと効果的。先ほどの項目と違い、2倍(1/2倍)、3倍(1/3倍)されるので、明るさの差を小さくしたいときに使いやすい。

明るい色の明るさがぐっと抑えられている

iPhoneの場合、カメラアプリのメニューの中から±のアイコンをタップするか、カメラアプリ画面左上のアイコン(設定→カメラ→設定を保持→露出調整をONで表示)をタップすると設定画面が表示される。

POINT.3●トーン

色合いと明るさを調整する機能。明るさと同時に色の鮮やかさも変化するので、明るさ目的よりも雰囲気づくりとして使う方が適しているだろう。

明るい色も暗い色も明るくなった

明るさだけに注目すると、トーンを大きくすると暗い色(黒)も明るい色(白)も明るくはっきりとなり、小さくすると暗い色(黒)は暗く、明るい色(白)は明るくなる。コントラストを調整したいときなどに使うと効果的だ。

明るい色は明るく、暗い色は暗くなった

iPhone13~15の場合(12以前は未実装)、画面を上にスライドして紙が3枚重なったようなアイコン(フォトグラフスタイル)を押すと設定画面が表示される。iPhone 16の場合は、右上に表示される角の丸い四角のアイコンを押すと設定画面(フォトグラフスタイル)が表示される。

適切な明るさで撮影するための効果的な手順

それぞれの特徴を知ったところで、明るさ(撮影したい明るさ)を調整して写真を撮ってみよう。

初めに画面内の明るさの基準となる被写体をタップし、ピントを合わせる。なお、このままだとカメラを動かした際にピントが解除されることがあるので、長押ししてピントをロックするのがおすすめだ(画面上部に「AE/AFロック」が表示されれば成功)。

それでは、手動で露出と明るさを調整していこう。ピントをロックした際に、iPhoneが明るさを自動調整してくれたが、全体的に暗く感じる。露出、明るさ、トーンの調整はどの順番でも構わないが、明るさは微調整がしやすいので最後に行うのがおすすめだ。

まずは露出から調整。白とびや黒つぶれをしないように意識して数値を変えていく。この画像の場合、もう少し明るく撮り来ので数値を上げてみた。今回は+0.7に設定。まだ暗く感じるが、この後の工程でも調整するのであくまでざっくりでOK。

次にトーンを調整する。この機能は使わなくても問題ないが、露出調整で黒が白っぽくなったので、トーンを-0.5に下げて(明るい色を明るく、暗い色を暗くして)コントラストを大きくしてみた。

最後は明るさ。上下に動かして白とびがなくなり、全体が暗くなりすぎないように往復しながら調整していく。だがここで問題発生。全体的にもう少し明るくしたかったのでバーを上に動かしたのだが、白とびしてしまう。

そんな時は露出とトーンに戻り、設定を見直す。今度はあえて露出を-0.3にして暗め(全体的なコントラストを抑える)にし、トーンを-0.5から-0.8にしてその分を補正(コントラストを高く)する。明るさを少し高くして完成だ。

完成形がこちら。暗く写っていた白色が明るくなり、黒色は黒らしさをキープしている。白黒の陰影がはっきりとしたことで、きれいな写真を撮影できた。

どれくらいが適切かは被写体や環境によるので一概に言えないが、3つの機能を組み合わせることできれいな写真が撮れるようになるはずだ。明るくしたいから全部の値を大きくする! のではなく、あえて小さくして他で補間するのも有効だと思う。

【iPhone 16】カメラコントロールのおすすめ設定はこれだ!

以上、カメラの明るさ調整の基本を踏まえたうえで、カメラコントロールで調整すべき機能を提案しよう。カメラコントロールは、露出・被写界深度・ズーム・カメラ・スタイル(フォトグラフスタイル)・トーンの中から選べるが、この中で唯一、カメラ画面上で手軽に調整できない項目がある。それが、トーンだ。

iPhone16シリーズでは、フォトグラフスタイルの中でカラーとトーンを同時に調整する仕組みに変更されていて、トーンを独立で調整することがとても難しくなっている。

しかし、カメラコントロール上であれば、カラーを変えずにトーンだけを変更できるので、より細かな調整が可能。イメージ通りの写真を撮りやすくなる。

カメラの明るさ・露出・トーン、そしてカメラコントロールの利点を踏まえて、iPhoneでの写真撮影の参考にしてほしい。

関連記事:【iPhone買い替え】iPhone 12からiPhone 16に変えて良かった? 後悔した? 【ホンネの使用感レポート】( https://tokusengai.com/_ct/17684121 )

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