鎌倉山「音」でつなぐ 有志がイベント初開催
鎌倉山在住の有志が5月18日(日)、「鎌倉山ミュージックデイ2025」を初開催する。午前11時から。入場無料。鎌倉山の4会場でアコースティックやロックなど多彩な音楽を披露。平山高司実行委員長は「地域の人々をつなげる新たな場にしたい」と意気込む。
イベントの構想は昨年5月頃。平山委員長が地域活動の拠点となる鎌倉山集会所をもっと活用し、住民間の交流を活性化させるイベントができないかと知人の島田浩由さんに話をもちかけた。共に音楽好きだったこともあり、バンド演奏のイベントを模索。有志を募り、11月に実行委員会を立ち上げて準備を進めてきた。
島田さんはイベントのポイントを「回遊性」と語る。当日は、「竹の子広場」を中心に「鎌倉山集会所」「檑亭」「ル・ミリュウ鎌倉山」の4会場で、アーティストたちがそれぞれの楽曲を披露する。各会場は歩いて移動できる距離で、「新緑の鎌倉山散策をしながら、音楽も楽しんでもらえたら」と笑顔をみせる。
出演者たちも鎌倉山在住など鎌倉市に縁のあるメンバーが揃い、「プロの方もいれば、普段はライブハウスで活躍するセミプロ、このイベントがデビューの人などバラエティー豊か」と平山委員長。自身も「バックルカバー」というバンドでオールディーズナンバーを奏でる予定だ。
高校生弦楽部、フラダンス、出演者が一堂に集う「鎌倉山バンド」などもあり、最新情報は公式インスタグラムで発信している。
地域課題の解消に
鎌倉山に住んで25年になる平山委員長は「近年は地域で考えなくてはいけない課題が増えている」と話す。
災害時には地域住人がお互いに顔を知っていることで安否確認がスムーズになり、防災力の向上につながる。また、観光者の増加によって海外からの民泊利用者が増えたが、家のオーナーが鎌倉山に住んでいないことでトラブルになるケースも発生しているという。「長く住んでいる人も、新しく移住された人も、鎌倉山を愛しているということは同じだと思う。このイベントで、鎌倉山を一つにできたら」とほほ笑む。