「日本に行った気分」を味わえる、“唐揚げフレーバー”がオージーに人気 Australia [Sydney]
日本好きが多いオージーの間で、円安と物価安を狙って夢の日本旅行を叶えたいという人たちが増えている。そんな中、“日本に行かなくても日本を体験できる”という宣伝文句をよく耳にするようになった。
有名チップスブランド「ケトル(Kettle)」は、豪州で「ジャパニーズスタイル・フライドチキン味」を発表。数年前にシドニーで流行った「韓国風フライドチキン」ほど甘くない、唐揚げ風醤油チキン味がウケている。唐揚げ味は「日本を思わせる」そうだ。
豪州のケンタッキー・フライド・チキン(KFC)も日本の唐揚げ風味を全面に押し出している。2025年10月、オリジナルチキンに照り焼きソースとゴマを絡めた「スイート・トーキョー」の1カ月限定販売を発表。1日限定キャンペーンとして、世界初フライドチキンの自動販売機をシドニーの“秘密のロケーション”に設置した。インスタ映えするためか自販機には多くの若者が並び、マーケティングは大成功。ほんのり甘い醤油味が、オリジナルメニュー「ホット・アンド・クリスピー」に合うと好評で、即完売した。
シドニーの秘密ロケーションで1日限定の販売を行ったKFCの自動販売機。ソーシャル・メディアで話題になった。
KFCの新メニュー「スイート・トーキョー」は、通常は3ピースで8.45豪州ドルのところ、期間限定で破格の4.95豪州ドルで提供。
唐揚げフレーバーはソーシャル・メディアの反響もよく、“UMAMIたっぷり”などと表現されていて、「旨味」という言葉自体が定着しているのがわかる。「これを食べれば日本に行った気分になれる」というキャッチコピーも見かけるように。折しも、年末のオーストラリアは卒業旅行のシーズン。日本に行ってみたいと願う若者は多いが、今年は行けなくても唐揚げ味を食べて満足しようということだろうか。
◎KFC AustraliaのInstagramアカウント:@kfcaustralia
*1豪州ドル=104円(2025年12月時点)