「没入型」のプレゼンテーション空間で働き方の変化に対応 社員と来訪者の接点を生み出すオフィス
空間演出ソリューションを展開するイマーシブ(東京都渋谷区)は12月11日、ITソリューション企業のシイエヌエス(東京都品川区)の新オフィスに自社の映像ソリューションを導入したと発表した。
導入されたのは、没入型プレゼンテーション空間を構築する映像システム「Immersive Engine」と、高コントラスト塗料「Immersive Magic Wall」の2つである。
出社を前提としない柔軟な働き方が広がる中、シイエヌエスでは、社員と来訪者双方にとって「集まりたくなる」場を目指し、映像没入感・操作性・空間統合性に優れたシステムの採用に至った。
「集まりたくなるオフィス」を目指した空間設計
柔軟な働き方が定着するなかで、オフィスの存在意義が問い直されている。シイエヌエスは、社員同士の自発的な交流と、顧客への効果的な価値訴求の両立をはかる空間設計を進めた。
シイエヌエスでは、ITインフラからクラウド、セキュリティまでを網羅するサービスを提供しながら、出社を必須としない柔軟な業務体制を採用している。このような背景から、社員のエンゲージメントをどう高めるかが課題となっていた。
新オフィスの設計では、社員が「自ら足を運びたくなる場所」を作ることを重視。従来の業務空間とは異なる、参加意欲を引き出す設計思想が求められた。
顧客対応空間としての刷新ニーズ
加えて、営業・コンサルティング部門の本格稼働に伴い、顧客へのプレゼンテーション機会が増加。明るいオフィス環境において、一般的なプロジェクターでは視認性や演出力に限界があったという。
こうした要件に応える形で、会議やプレゼンの場に「体験」としての説得力を持たせる空間演出が求められ、イマーシブのソリューション導入が検討された。
導入の決め手は「没入感・操作性・拡張性」
シイエヌエスの担当者がイマーシブのショールームを訪問し、実際のシステムを体験したことが導入の契機となった。導入判断では、映像表現の没入感、操作のしやすさ、そして将来的な拡張性の3点が評価されたという。
映像に包まれるような没入体験
導入された「Immersive Magic Wall」は、量子ドット塗料を用いた高コントラスト塗装技術により、明るい環境下でもくっきりと映像を表示可能。天井から床まで映像が展開されることで、視覚的な迫力と集中感を両立させた。
映像表現は「ただ大きい」だけではなく、情報が的確に伝わる明瞭さを備えており、「映像に包まれるような知的没入感」と「資料の読みやすさ」が両立されている。
直感的な操作と柔軟な設計
空間内には複数のHDMIポートを設け、無線伝送機器も併用することで、場所を問わずスムーズな画面共有を可能にした。プレゼンターが席を移動せずにコンテンツを表示できることで、会議の進行が大幅に効率化された。
加えて、映像・制御・音響といった設備を1つのラックに集約。将来的な拡張にも対応できるシステム設計とし、導入コストと運用負荷の最適化を両立している。
プレゼン・採用・IRまで、さまざまなシーンでの活用を想定
今回導入されたプレゼンテーション空間は、顧客対応だけでなく、社内外のさまざまなシーンでの活用が見込まれている。具体的には、以下のような用途での活用が想定されている。
・顧客へのサービス説明やデモンストレーション
・新入社員や既存社員を対象とした研修・教育プログラム
・学生向けのインターンシップ・採用イベント
・全社イベントや朝礼のサテライト会場としての利用
・自社紹介コンテンツやIR資料の映像演出強化
シイエヌエスはこうした利用を通じて、社員が「ここで働きたい」と感じ、顧客が「この会社に任せたい」と思えるような体験価値のあるオフィスづくりを進めている。
「出社したくなるオフィスを実現」
シイエヌエス代表取締役社長の関根政英氏は、「会社から出社を強制せずとも、社員が自発的に集まりたくなるオフィスを実現できた」と述べた。新たな空間は、社内イベントや顧客対応だけでなく、採用や研修などにも幅広く活用していく方針だという。
イトーキが2024年5月に発表したリポート「働き方とオフィス2024」では、出社の目的が「対面コミュニケーション」や「コラボレーション」へと移行している実態が示されており、企業がオフィスに求める役割がコロナ前と大きく変化していることがわかる。
オフィスの価値が「業務遂行の場」から「コミュニケーションと共感の場」へと変化する中、こうした空間の再設計は企業にとって重要なテーマとなっている。
同事例の詳細は、公式リリース(PRTIMES)で確認できる。