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ももクロ、たっぷりの愛と笑顔全開のステージを届けた<バレイベ>

Pop’n’Roll

<ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo 〜バレンタイン DE NIGHTだぁ〜Z!2025>横浜アリーナ(2025年2月9日)

ももいろクローバーZが、2月8日(土)・9日(日)の2日間、横浜アリーナにてニッポン放送のラジオ番組『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』の番組イベント<ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo 〜バレンタイン DE NIGHTだぁ〜Z!2025>(以降、バレイベ)を開催した。

8日の<裏>公演は“鳥”、9日の<表>公演は“花”をテーマに、ももクロのライブはもちろん、8日は三四郎と鈴木拓(ドランクドラゴン)を迎えて人気企画「スナック愛輪」、9日は声優の早見沙織をゲストに迎えて朗読劇を展開するなど、バレイベらしい趣向を凝らした企画で観客を熱狂させた。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

・ももいろクローバーZの写真 25枚

撮影:笹森健一

2月8日(土)<裏>公演レポート

今年で13回目を迎えた<バレイベ>の<裏>公演を彩るテーマは“鳥”。オープニング映像のイラストは都立工芸高校定時制の生徒の作品が使用され、将来イラストやアニメーションの世界での活躍を目指す若い才能と、ももクロのコラボが実現。そして「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」と、Mrs.GREEN APPLEの大森元貴がももクロに初めて楽曲プロデュースした「レナセールセレナーデ」という、壮大な映像で幕を開けたオープニングを飾るにふさわしい2曲でイベントをスタートさせた。

MCではオープニング映像について触れ、登場した4羽の鳥は、ももクロメンバーがイメージされていると明かされると、佐々木彩夏をイメージした鳥が“そっくり(笑)”“強そう!”と盛り上がったり、また衣装もテーマに合わせて“空”や“風”をイメージしていると明かし、“このあとも、それらをイメージした衣装で登場します。楽しみにしていてください!”と会場のリスナーに呼び掛けて期待を煽った。

進行を垣花正アナウンサーにバトンタッチし、最初の企画「スナック愛輪」へ。今回で4度目の開店となる「スナック愛輪」に毎回出演している常連客の“すーさん”こと鈴木拓がサプライズで登場するも、観客は“さも当然”という反応だ。そんな鈴木は、今年で3周年を迎える「スナック愛輪」にプレゼントを持ってきたとのこと。そのプレゼントを花屋に扮した百田夏菜子&高城れにが運んできたのだが、“おしゃれな花”と注文したはずが、なぜかパチンコ屋の開店祝花のようなド派手で巨大なフラワースタンドが運ばれてきて、鈴木は“こんなの注文してないよ!”とクレーム。さらに、花が巨大すぎて鈴木が隠れてしまっただけでなく、加えてヘッドセットマイクまで使えなくなってしまい、“ただでさえ影が薄いのに……”と嘆いていた。花のお礼に、佐々木と玉井詩織が「DESIRE -情熱-」(中森明菜)をカラオケで歌う場面も。

そこにもう1組のゲスト・三四郎も登場して、小宮浩信の悩みを聞くことに。“僕は芸人の友達しかいないんですけど、相方の相田(周二)はCreepy NutsのR-指定くんとかアーティストさんと友達で、もっと友達を増やすにはどうすればいいですか?”と悩みを打ち明ける小宮に対し、玉井は“それは相田さんに聞けばいいんじゃないですか?”と辛辣なコメントをして会場の笑いを誘う。続くカラオケタイムでは、佐々木&玉井が三四郎とともに「タイミング」(ブラックビスケッツ)を歌唱。“人前で歌うことはありますか?”と聞かれた相田が“ちょうど横浜アリーナで、SUPER BEAVERの渋谷龍太くん、柳沢亮太くんと菅田将暉くんとTHE BLUE HEARTSの「青空」を歌ったことがある”と2018年に行なわれた<ニッポン放送 オールナイトニッポン50周年 ALL LIVE NIPPON Vol.6>を振り返ると、またもや佐々木らから“すごい!”と称賛されていた。

最後に全員でラッツ&スターの「め組のひと」を歌って企画を終えた後、出演してみての感想を聞かれた小宮は、ゲームで負けた罰ゲームとしてですよ。のネタを披露したことについて“こんなたくさんのお客さんの前でスベるなんて思いませんでした”と苦笑を浮かべていた。

続いては、百田と高城のソロライブへ。百田が披露した「惚れたが勝ちのI LOVE YOU」は、2月12日(水)に発売するソロアルバム『ビタミンB』のリード曲。氣志團の綾小路 翔が作詞・作曲を担当しており、どこか懐かしさを感じるミュージックラインが特徴で、一気に会場の雰囲気を変えた。

そして高城は、昨年行なわれたソロコン10周年ツアー<まるっと10年まるごとれにちゃんポジティブがすぎるツアー>のテーマ曲「ポジティブ・アテンションプリーズ!」を歌唱。会場の外周を歩いてリスナーとの交流を楽しみ、会場を紫色に染め上げた。

再びももクロ全員が勢ぞろいし、後半のライブへと突入。オープニングで言っていた通り、背中に“羽”のような装飾がついて“鳥”をイメージした衣装にチェンジした4人は、それに合わせて構成された選曲「The Diamond Four」「BUTTOBI!」や、番組スポンサーの太田胃散TV-CMタイアップソング「誓い未来」、さらに「BIRTH Ø BIRTH」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」の5曲を披露。

アンコールでは、今年も佐々木のソロコンサートを開催することを発表。ソロコン10周年を祝うコンサートとなり、佐々木は“10年の成長を感じていただきたいと思います!”と意気込みをアピール。そして昨年10月にリリースした大槻ケンヂ率いる特撮が楽曲提供した「やわく恋して〜ずっと僕らでいられますように〜」、太田胃散TV-CMタイアップソング「HAND」を歌唱し、裏公演を締めくくった。

2月9日(日)<表>公演レポート

2日目、<表>公演のテーマは“花”。それに合わせて薔薇をイメージした鮮やかな衣装で登場したももクロは、「マホロバケーション」「レナセールセレナーデ」の2曲を披露。なお、この日のオープニング映像にも都立工芸高校定時制の生徒の作品が使用され、MCでは“色とりどりのお花可愛いよね!”と触れたことで衣装の話にもなり、“衣装も可愛い〜?”と聞くと、観客全員から“可愛いー!”との返事が返ってきた。

テーマに合わせた新企画も展開するということで、最初のコーナー、メンバーが演じる「フラワーショップ 噺の花束」へ。高城と百田の姉妹が切り盛りする花屋は、来店客のエピソードを聞き、その想いに合わせた花を選び花束を作る、少し変わったお花屋さん。そこに「スナック愛輪」のママ(佐々木)と、チーママ(玉井)が訪れ、“来てくださるお客さまに、いつもの感謝の気持ちを込めたい”と花束をオーダーするのだが、2人は赤と紫の花で構成された花束を“好きじゃない”と言った挙句、お代は「スナック愛輪」の常連客・鈴木拓につけるというオチがくり広げられた。

続いての客としてやって来たのが、ゲスト・早見沙織。花束を作るために早見にいろいろと質問をしていくのだが、高城と“蕎麦好き”が共通していることが明らかになったり、“女子校時代に友人たちと交換していた”などバレンタインエピソードが語られた。

そんな早見が花束を贈りたい相手は、両親。自身のライブに、よくフラワースタンドを贈ってくれるのだそう。“いつももらってばっかりなので、お返ししたい”と言う早見。早見のファンの間で両親が“最古参”と呼ばれていることから“最古参へ、感謝を込めて”という言葉を添えたいという。また、早見の母が早見のことを“推し”と呼んでいることが明かされると、会場はほっこりした空気に。

“たくさんいい話を聞かせてもらったから”と、高城から早見へ歌のプレゼント「M&S〜ママパパへ〜」が送られる。高城が30歳になる年に自身の両親に向け、これまで育ててくれたことへの感謝を込めたバラードで、曲を聴き終えた早見は感極まった様子で、“素敵……! ありがとうございます!”と感謝を伝える。そして完成した花束には“感謝”の意味を持つカスミソウ、薔薇、ガーベラが使われた。

せっかく声優の早見がゲスト出演してくれたということで、いつもの<バレイベ>ではメンバー4人で実施している「ラジオドラマ」企画を「朗読劇」に変え、ももクロ&早見の5人でお届け。<風ノ逢魔ガ岬>と名付けられた朗読劇は、地元の人も近寄ることのない“入らずの岬”にまつわる伝説を信じた兄貴(高城)と弟分(百田)が、大風の魔女(早見)と契約し、病に侵された母親の命を救おうとするのだが……といったストーリーを展開。魔女の使者・赤目ウミウを佐々木、ナレーションを玉井が担当した。

「朗読劇」の最後に、悲劇の物語に合わせ、死すら超越するほどの深遠な愛を歌った「風の詩を聴かせて」(桑田佳祐)をももクロ&早見で歌唱。会場をしっとりとした空気で包み込んだ。

コーナーを終え、佐々木は“<バレイベ>で毎回ラジオドラマをやっていますけど、いつも「これで大丈夫なのかな?」と思っていました。早見さんの朗読を聞いて、「こうやってやるんだ!」とわかりました”と、早見のおかげでやっとラジオドラマの本質に気づいたと語る。ほかの3人も早見の表現と歌を絶賛し、早見も“これだけ多くのモノノフ(ももいろクローバーZのファンの総称)のみなさんの中に入って朗読をやったり、歌を歌ったり、こんな光栄なことはありません!”と貴重な体験を喜んでいた。

早見と声優にまつわるトークで盛り上がったあとは、玉井と佐々木のソロライブへ。玉井はステージスクリーンに映し出された森の中で、どこか心寂しいメロディに反して、力強い歌詞や歌声が魅力的な1曲「ベルベットの森」を。佐々木はお馴染み「だって あーりんなんだもーん☆」でセクシーなパフォーマンス&キュートな歌声を会場に響かせた。

そして、毎年恒例の企画コーナー「バレンタインチョコ争奪ゲーム」を挟み、<バレイベ>を締めくくる最後のライブコーナーへ。色とりどりの花をイメージするようにそれぞれのメンバーカラーの衣装に着替えた4人は、<裏>公演でも披露した「花は咲きたい 鳥は飛びたい」、今年の<バレイベ>にピッタリの歌詞がある「BIRTH Ø BIRTH」をはじめ、「夢の浮世に咲いてみな」「いちごいちえ」「やわく恋して〜ずっと僕らでいられますように〜」「オレンジノート」の5曲を歌い、会場を熱気に包んだ。

アンコールでは、「青春賦」で再び早見とコラボレーション。桜の紙吹雪が舞う中で、美しいハーモニーを響かせ会場を魅了した。さんと“みなさんと一緒に素晴らしいステージを過ごすことができて、夢のような1日でした。モノノフのみなさんも最高でした!”と感想を語って早見がステージをあとにすると、再びももクロ4人となり「走れ! -ZZ ver.」と「誓い未来」を歌唱。会場には4色のサイリウムが輝き、まるで花畑のように彩られていた。

百田が“バレンタインのイベントということで、私たちからのハートを受け取って帰っていただけたら!”と挨拶すると、ほかの3人も手でハートを作る。最後は“ラジオも全力! ももクロくらぶでね〜!”というラジオ恒例の挨拶で、2日間にわたって盛り上がったイベントの幕を閉じた。

なお、バレイベ<表>公演の見逃し配信は、2月10日(月)23:59分まで。2月10日(月)18:59まで配信チケットは購入可能となる。詳しくはニッポン放送のイベント公式サイトまで。

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