【リアル給与明細】看護師の女性。パートナーの収入が不安定……。結婚後の家計が不安です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【27歳 看護師】
【リアル給与明細】27歳、看護師の場合
プロフィール
27歳、女性
看護師
▼現状
仕事内容は、保育園の看護師
労働時間は月160時間、残業はなし
ボーナスは180万円程度
【相談内容】パートナーと同棲中です。相手の収入が安定しないため、結婚後の家計が不安です。
解説するのは……
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
現在のお給料は平均と比べると?
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の同業種の平均年収は約487万円*です。
質問者さんの現在の年収は約500万円ですので、質問者さんのお給料額は平均よりやや高い水準と言えそうです。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
結婚後の家計管理ポイント
相談者さんは、「結婚後のお金やローンについて不安がある」とお悩みですね。
それでは、結婚後の家計管理について解説します。
1.「家計全体」の視点で収入支出を考える
相談者さんは同棲中で結婚をしていないため、生活費は折半し、残りは個人の自由に使っているとのこと。
結婚した場合は、「個人の収入・支出」ではなく「家計全体」の視点でお金を見ていく必要があります。
パートナーの収入が不安定な場合でも、家計全体での安定性を見ていけば、不安は軽減できますよ。
結婚後の家計管理方法には、以下の3つの選択肢があります。
・完全共有型:すべての収入を一つにまとめ、支出も貯蓄もすべて合わせて管理
・一部共有型:生活費など共通支出は共有口座で一緒に管理。それ以外は各自で管理
・完全個別型:各自の収入はそれぞれに管理。生活費などもそれぞれで分担
現在は「部分共有型」に近いスタイルですが、夫婦の価値観やライフスタイルに応じて、どの方法が最適かを話し合うことが大切です。
また、緊急資金である「生活防衛資金」は、通常は生活費の3〜6か月分といわれています。
パートナーの収入変動を想定して、少し多めに、生活費6ヶ月〜1年分くらいを確保しておくことが望ましいですね。
2.ローンを組むならば、正社員のままが有利
住宅ローンの審査は、勤続年数、雇用形態、年収などの項目から判断されます。
自営業の場合、住宅ローンの審査は厳しくなり、借入可能額が大きく下がることも。
配偶者の信用や収入によりますが、一方が正職員なら、夫婦合算でのローン審査も可能です。
住宅の購入を考えている場合は、相談者さんが正社員のままでローンを組む方が有利だと言えるでしょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりもやや高い水準。
・結婚後は、家計全体の視点で収入支出を考える。
・住宅ローンを組むならば、相談者さんが正社員のままが有利。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。