「雪の上で海の生き物とダンスしてるみたい」 大学院生による〝雪遊び〟に4万人感心
2025年2月下旬、長く厳しかった冬の寒さがやわらぎ、春を思わせるような暖かさが続いた。このまま春がやってくるかと期待した読者は多かったことだろう。
ところが一転、寒波が戻ってきて、関東各地で積雪が見られた。
そんな中、とあるXユーザーが、次のような動画付きポストを投稿し、大きな話題となっている。3月3日のことだった。
降りしきる雪の駐車場で、うっすらと積もった雪の上に、魚やペンギン、カニなどの絵を描いている様子を捉えている、約30数秒の動画だ。どうやら靴で踏みつけ、雪をかき分けてながら描いているようだ。
あまりにスムーズなので事もなげに見えるが、自分より大きな絵を描くなんて、実はすごく大変なのでは......?
絵を描いた場所は、いったいどこなのか? 足跡で大きな絵を描くのは難しくなかったのだろうか? Jタウンネット記者は投稿者「maru」(@tuna_suma)さんの話を聞いてみた。
斜めから見ても分かるように...
maruさんは、海洋系の研究を行う大学院生。
この日は、大学の構内の雪の上に、海の生き物たちを登場させた。「海洋関係の研究をメインとする研究棟の目の前の芝生なので、海洋生物のイラストを描いたら皆さん楽しんでくれるのではと考えました」と語る。
「今年最初で最後の積雪かもしれないので、遊んでおかないと思い、描きました」(maruさん)
動画内で絵を描いているのは、「maru」さん自身。カメラを研究室の窓に固定し、タイムラプスで撮影したそうだ。 タイムラプスとは一定の間隔で撮影した静止画をつなぎ合わせて動画にしたもの。タイムラプス機能を使ったのは初めてだったが、「思いのほか面白い動画に仕上がって嬉しいです」とmaruさん。
雪の上に絵を描く上で、とくに工夫した点は、雪に足跡を残さないことと、斜めから見ても形が分かるよう遠近法を考慮して描くということだったという。
やっぱりすごく難しそうだが、「普段からよく海洋生物のイラストを描いているので、とくに難しいことはありませんでした」と余裕を見せる。
ただ、「靴がびしゃびしゃになりました」とmaruさんは苦笑した。
今年最後(かもしれない)積雪で描いた、雪の水族館。ポストには、10万件を超える「いいね」(5日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「これやってみたい」 「こんな絵が描けるなんてすごい!」 「雪降る駐車場にアート出現」 「雪の上で海の生き物とダンスしてるみたい」 「雪の中の水族館ですね」 「上手な人は足で描いても上手なんだな」 「天才だと思う」