おうちで完璧に再現!静岡おでんのレシピ。味の決め手も必見
つゆが真っ黒!? 静岡おでんの特徴とは
静岡おでんの特徴は真っ黒のつゆ。おでんの具材に使う牛すじ肉からだしを取り、しょうゆで味付けをしているため真っ黒のつゆに仕上がります。さばやあじ、いわしをすり身にした静岡名物の練り物「黒はんぺん」を入れるのも特徴的。黒はんぺんが手に入らない場合はいわしのすり身やじゃこ天などで代用できます。
真っ黒のつゆだから味が濃いのでは?と思いきや、意外とあっさり。牛すじ肉の旨みやしょうゆのコク、砂糖の甘さが具材に染み込んでパクパク食べられますよ。気軽に静岡おでんを堪能したい場合は、いつものおでんにだし粉と青のりをかけていただいてもよいですね。
ほっこり染みわたる。静岡おでんのレシピ
調理時間:300分
おうちで静岡おでんを再現してみませんか。牛すじでだしを取り、しょうゆで味付けをする真っ黒なつゆに驚くかもしれませんが、味わいは意外とあっさり。このレシピでは黒はんぺんの代わりにいわし天を使いました。
材料(4人分)
大根:1/3本
ゆで卵:3個
ちくわ:2本
ちくわぶ:1本
こんにゃく:200g
いわし天:4枚
牛すじだし
牛すじ肉:250g
しょうゆ:大さじ2杯
砂糖:大さじ1杯
水:1200cc
おでんだし
水:1000cc
昆布:10g
a. しょうゆ:大さじ4杯
a. 酒:大さじ2杯
a. みりん:大さじ1杯
a. 砂糖:大さじ1/2杯
a. だしの素:大さじ1杯
a. 塩:少々
トッピング
青のり:適量
だし粉:適量
レシピのポイント・おいしく作るコツ
おでんつゆは具材を入れる前に味見をして、薄かったり物足りなかったりしたらだしの素を足してください
具材はできるだけ大きくカットし、竹串に刺すのが静岡おでん流です
牛すじの下ごしらえの際は、アクがたくさん出ます。吹きこぼしに注意してください
作り方
牛すじの下ごしらえをする
鍋に牛すじ肉とたっぷりの水(分量外)を入れて、火をつけます。沸騰してアクが出てきたら、そこから2~3分ゆでて火を止めます。
ザルに上げて、ぬるま湯で牛すじ肉についたアクを洗い流します。
牛すじのだしを作る
牛すじだしの材料をすべて入れて、火をつけます。沸騰したら弱火にし、2時間ほどじっくり煮込みます。煮込み終わったら牛すじを取り出しお好みの大きさに切ります。
大根の下ごしらえをする
大根は皮をむき3cm幅くらいに切ります。面取りをし、片面に隠し包丁を入れます。 米のとぎ汁(分量外)を鍋に入れ沸騰させ、大根を入れて弱火でゆでます。15分後くらいに竹串がスッと通ればOK。水で洗い下ごしらえは完了です。
こんにゃくの下ごしらえをする
こんにゃくは食べやすい大きさに切ります。沸騰したお湯にこんにゃくを入れて、2~3分ゆでます。ザルに上げてそのまま粗熱を取ります。
ゆで卵の殻をむく
ゆで卵は殻をむいておきます。
ちくわとちくわぶを切る
ちくわとちくわぶは食べやすい大きさに切ります。
おでんのだしを作る
大きめの鍋に水と昆布を入れて30分ほど放置します。火をつけ、沸騰したら昆布を出します。
牛すじのだしと合わせる
牛すじを煮込んだだしと合わせて温めます。
おでんだしの材料を入れる
ふつふつとしてきたら(a)の材料をすべて入れて、軽く混ぜます。
具材を竹串に刺す
具材は竹串に刺しておきます。大根やゆで卵はお好みで刺しても刺さなくても大丈夫です。
おでんのだしに具材を入れる
おでんのだしに具材を入れます。大根やこんにゃく、ゆで卵などを下に入れ、練り物系は上に入れます。そのまま弱火で2~3時間煮込みます。
トッピングをして完成
食べる分を器に盛り、青のりとだし粉をトッピングして完成です。
よくある質問
静岡おでんのつゆを簡単に作る方法はありますか?
牛すじでだしを取るのが面倒……という人は、おでん用の牛すじを買いましょう。すでに串に刺さっていて下処理済の牛すじが売っています。そちらをほかの具材と共に煮込めば、牛すじのだしが出て静岡おでんに近付きますよ。
黒はんぺんがなくても作れますか?
黒はんぺんがなくても作れます。いわしのすり身やじゃこ天、魚介のつみれなどでもよいですね。黒はんぺんはいわしやあじ、さばのすり身で作った練り物なので、似たような練り物を入れるのがおすすめです。
紹介された具材以外におすすめはありますか?
この記事で紹介したレシピは静岡おでんで使われる主な食材。ほかには味が染み込みやすくホロホロの食感を楽しめるじゃがいも、食べごたえをアップさせるロールキャベツなどがおすすめですよ。
静岡の郷土料理「静岡おでん」をおうちで楽しもう
いつもとひと味ちがうおでんを作りたいならぜひ挑戦してほしい「静岡おでん」。牛すじの旨みがギュッと詰まっただしは、甘くてやさしい味わいです。
具材にしっかり味を染み込ませていただきましょう。1日目よりも2日目のほうが味が染み込んでおいしいかもしれません。静岡の郷土料理をおうちで楽しんでくださいね。
ライター:伊藤 千亜紀(フードアナリスト)