村岡の“未来と今” 新駅設置前に親子らまち歩き
JR東海道本線の藤沢―大船間で2032年頃の開業が予定されている「村岡新駅(仮称)」の設置に伴い、周辺地区では新たなまちづくりが進められている。市民に理解を深めてもらおうと、藤沢市は1日、”未来と今”と銘打ったまち歩きツアーを開催。市内に住む小学3年生から中学生、その保護者らを合わせて約30人が参加。地域の魅力を知り、将来について語り合った。
この日講師を務めたのは、東京大学教授で村岡新駅周辺地区まちづくり協議会会長の中島直人さん。御霊神社(旗立山)や鎌倉古道、十二天公園などを巡り、村岡の地名の由来や周辺地区にある跡地、今後建設予定の施設にまつわるクイズを出題。新駅設置予定地ではまちづくりで大切にしたい要素として「丘や緑、空間のつながりをつくる」ことを説明した。
参加した高谷小4年の木村稔さんは「こんなに大きな土地に新駅ができると知って驚いた。どんなまちに変わるのか、今から楽しみ」と期待を膨らませた。ツアー終了後、中島さんは「まちづくりは多くの人の意見が反映されることで進む。子どもたちにきょうのことを学校で話題にしてもらいたい」と話した。