食欲の秋!子供や孫と楽しむ絵本や、グルメガイド3選【店長さーん!お薦めの本、教えてください】
静岡新聞社出版部のアッキーこと秋田です。
だんだん秋が深まってきましたよね。秋は、読書の秋!食欲の秋!今回の「店長さーん!お薦めの本、教えてください」は、食欲の秋にお薦めの3冊と恒例の「子育て世代に是非読んでもらいたい1冊」を浜松市にあるアマノ書店布橋店の杉村俊治店長に教えていただきました。
※価格は税込
1.「微笑み酒場・花里」 北島直子(著)、幻冬舎ルネッサンス
【内容】
浜松市で生花店を経営する主人公は、ふとしたことから「花里」という居酒屋に入り、つまみのおいしさ、大将の人柄、店の雰囲気が気に入り、毎週月曜夜の常連となる。同店のアルバイト店員、常連客の一人であるスナックのママ、初めての客、遠距離恋愛中のカップルなど主人公を中心に小さなドラマが生まれ、そのドラマには浜松名物のつまみが登場する。モチモチの食感がたまらない「モチカツヲ」の刺身。上品なキスの天ぷらに浜名湖のハモ、ウナギ…。読んでいるだけでお腹が空いてくる臨場感たっぷりのグルメ小説。
【杉村店長のお薦めポイント】
素敵な登場人物と最高の浜松グルメ。こんなお店があったら絶対に行きたい‼️と思ってしまいます。著者はいつも明るく弾むトークで、リスナーを楽しく暖かい気分にしてくれる浜松市出身の食通アナウンサー・北島直子さん。初めてチャレンジした小説とは思えない完成度の高さです。作中のお食事シーンがたまらなくおいしそうで、よだれが出そうになります。読んだ人はきっと浜松グルメツアーに行きたくなることでしょう!
2.「買えない味」平松洋子(著)、筑摩書房
【内容】
一晩寝かしたお芋の煮っころがし、土瓶でいれた番茶、風に当てた干し豚の滋味…。日常の中にこそある、おいしさを綴ったエッセイ集。第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
【杉村店長のお薦めポイント】
ゆとりのない生活を送っているせいで、家族のために料理をする時に「その食材が安かったから」「冷蔵庫に残っているから」という合理的な理由でメニューを決めることが、すっかり体にしみついてしまいました。「買えない味」に綴られている、平松洋子さんの食材や道具へのこだわりは、素朴ながら食事の楽しみやありがたみを教えてくれます。お金をかけなくても、背伸びをしなくても豊かな日々は送れるのだと思わず反省です
3.「おいしい浜松 ランチを愉しむ名店案内」ふじのくに倶楽部(著)メイツ出版
【内容】
各掲載店で提供される料理をジャンルで色分けし、見やすくしています。実際に食べて取材した各店のランチのおすすめメニューのほか、地図も掲載。
【杉村店長のお薦めポイント】
今や飲食店選びはインターネットが主流ですが、プロの目で選び抜かれた店情報が詰まったガイド本は、内容充実で頼りになります。確かにおいしかった!という店や、いつか行ってみたい店が満載。ページを眺めているだけで食欲がモリモリ湧いてきます!
今月の「子育て世代にお薦めの一冊」
続いて本コラム恒例、子育てや孫育て真っ只中の世代にぜひ手に取ってほしい、杉村店長おすすめの本を紹介してもらいました。こちらも食欲を誘う表紙が印象的な一冊です。
「どっち?」キボリノコンノ (作)、講談社
【内容】
キボリノコンノさんの作品と食べ物を並べた激ムズクイズ。たくさん並んだニボシ、おいしそうなチーズ、注がれている途中のコーヒーも…実は一つだけ木で作ったものが混ざっています。あなたは本物を見抜けますか? 1人でも皆と一緒でも遊べる、子どもから大人まで楽しめるクイズ絵本です。
【杉村店長のお薦めポイント】
なぜだ!なぜなんだ!? 木彫りの食べ物が本物よりも美味しそうに見える!「これが木で出来ているよ」 と見せられても、それを食べたくなってしまう。なんともすごい作品たちです!親子で木彫りの食べ物を当てっこしながら読み聞かせをすれば、大盛り上がり間違いなしです!!
本を紹介してくれた杉村俊治店長(イラスト:えだむら かつみ)
<DATA>
■BOOKアマノ布橋店
住所:浜松市中区布橋1-15-3
電話:053-489-3800
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