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北海道の老舗ジンギスカン店が「二足のわらじ」新たなチャレンジが飲食業のチャンスに

Sitakke

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コロナが明け、外食産業が立ち直ろうとする中、有名店がまさかの挑戦です。
松尾ジンギスカンを運営するマツオが新事業に乗り出しました。

先週、札幌市厚別区に、その1号店がオープン。
売るのは肉ではなく…なんと「靴」です!

マツオの松尾吉洋社長は「まったく畑違いで、みなさんに『なんで?』って言われる」と笑います。

来店客も「靴と松尾ジンギスカンが結びつかないから、ちょっとびっくり」「ジンギスカンはきょう売ってないんですか?」と驚きの様子。

そんな新たなチャレンジを深掘りします。

きっかけはコロナ

マツオは1956年に北海道滝川市で創業。

味付きジンギスカンの製造やレストランを運営する老舗です。

なぜ今、靴の販売を始めるのか、松尾社長はこう答えます。

「コロナの時、『食』はみんな同じ方向に傾く。そんな中で違ったベクトル(方向)に行く、そういう事業があるというのもマツオグループには必要なことじゃないのかと」
  
とは言え、マツオにとって飲食以外の事業は初挑戦です。

世界3位と提携、北海道初の専門店へ

フランチャイズ契約をしたのは、アメリカの「スケッチャーズ」。

世界3位のシューズメーカーで、ここが北海道内初の専門店となります。

店内は600種類以上の靴が並び、選ぶ楽しさでわくわくします。
もちろん、ジンギスカンの感じは…どこにもありません。

アウトレット店のため、色やサイズは絞られますが、すべて定価より10%以上安く買えるのが魅力です。

そして、スケッチャーズのシューズには、かがまず立ったまま足を入れることができる「スリップインズ」という独自技術があり、人気となっています。

マツオの松尾吉洋社長

「靴を脱いだり、履いたりする文化は日本独特ですので、そこがすごく楽になるのがスリップインズの特長。まったくゼロからスケッチャーズのマーケットを作っていく楽しみを感じている」

ジンギスカンの老舗が、飲食と靴の2足のわらじで歩み出しました。

実はほかの事業展開も

マツオでは2014年以降、中華の「点心札幌」、洋菓子の「山下館サンタクリーム」をグループに加え、2016年には「松尾めん羊牧場」 を開設しています。
でもこれらはいずれも同じ飲食業。

そして今回は、靴の販売です。

靴の販売に乗り出すにあたって、アパレル業のノウハウがある経験者を新規に採用し、オープン前に新たなスタッフの研修を重ねるなど、まったく新しい体制を作りました。


居酒屋チェーンが挑む新業態 「ハイブリッド型」とは?

札幌市清田区の北野通沿いにある北海道民にはおなじみの赤い看板「つぼ八」。
でも、この店舗ではその下に『焼肉の達人』と書いてあります。

18日にオープンしたばかりの店内は、12のテーブルに焼肉用のロースターとダクトが設置され、焼肉専門店の佇まいです。

道産の黒毛和牛カルビはとろける美味しさ!本格的な焼き肉店です。

実はここは、同じテーブルで焼肉店の定番メニューと居酒屋『つぼ八』の全メニューが注文できる「ハイブリッド型店舗」なんです。

新たな挑戦の理由は、「コロナ明けの変化」だったとつぼ八の國定公彦取締役が話します。

「2次会、3次会の利用が減ってきたのもありますし、午後8時以降の来店客も激減してしまった。そういった中で、1か所で長時間楽しめるような業態を開発しなければいけないという思いから展開することになった」

ハイブリッド型の「つぼ八・焼肉の達人」は、この北野通店が北海道内9店目です。

『つぼ八』チェーン全体の売り上げは、コロナ前の86%までしか回復していません。

しかし、ハイブリッド型に改装した店舗は、売り上げが2割から3割アップしています。

「祖父母は居酒屋料理をつまみながらお酒を飲んで、ご両親・お孫さんは焼き肉を召し上がっていただくとか。今までよりも1品2品多く召し上がっていただける客が大半です」

コロナ明けの時代にマッチしたハイブリッド型店舗を増やしていく計画です。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月28日)の情報に基づきます。

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