地震と津波、写真で伝え 「備え」への意識促す
多摩区長沢在住で日本医学ジャーナリスト協会の理事を務める渡部新太郎さん(74)が3月15日と16日、多摩市民館で「地震・津波の備え東日本大震災と能登半島地震に学ぶ写真展」を開催し、約50人が訪れた。
渡部さんは東日本大震災の発災時、仕事をしながら東北大学の大学院に在籍していた。当日は東京にいたため、被災はしなかったものの「馴染みのある場所が大きな被害に遭い、ショックが大きかった」と振り返る。震災から1年後、同協会の取材ツアーに参加し、岩手県陸前高田市や宮古市、宮城県石巻市や南三陸町などを1泊2日で巡り、写真に収めた。
その後、「持っている写真を多くの人に見てもらい、震災のことを伝えたい」との思いから写真展を企画している。2022年から行い、今回で6回目。川崎市内での開催は初めてで、昨年9月に訪れた能登半島の写真も一緒に展示した。
渡部さんは「東北や能登の話を多くの人たちとすることができた。写真を通じて、地震や津波に対する備えの重要性を改めて考えてもらえた」と振り返った。