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花粉を絶対に室内に入れたくない!【今すぐできる花粉症対策】パンツやスカートの裾もしっかり対策!住生活ジャーナリストがポイント解説

nan-nan 富山の情報

花粉を絶対に室内に入れたくない!【今すぐできる花粉症対策】パンツやスカートの裾もしっかり対策!住生活ジャーナリストがポイント解説

花粉症の人にとって悩ましい季節がやってきました。

朝から鼻がムズムズ、目はショボショボ…薬を飲んでいても、外出時にマスクやメガネで完全防備していても、頭がぼーっとしてすっきりしないという人もいるでしょう。

 

花粉さえなければ…と思っても、密閉されているはずの家の中へも花粉は入ってきます。人の出入りと一緒に空気の出入りも頻繁に行われ、同時に花粉も入ってくるためです。

とはいえ、室内への花粉の侵入を完璧に防ぐのは難しいですが、ちょっとした工夫で取り込む量を減らすことはできそうです。

 

そこで今回は、花粉を室内に持ち込まない4つのポイントを紹介します。

画像提供:パナソニック

①花粉が付きにくく露出の少ない服装を心がける

花粉の侵入経路として最も多いのは玄関。外から入ってきた人の衣類や髪に付着し、そのまま家の中に持ち込まれます。

つまり、衣服や髪に付着する量を減らすことができれば、家の中の花粉も減るはず。というわけで、できるだけ花粉が付きにくい服装を心がけましょう。

 

ポイントは、ツルツルの表面!

表面がふわふわしたウールやフリースなどに比べて、ツルツルした衣類は花粉が付着しにくく、洋服の選び方次第で工夫できそうです。

ウールは花粉の付着量が綿の約10倍!

環境省によると、衣服の素材による花粉の付着率は、綿を100とした場合、絹は150、化学繊維は180。さらに、ウールは綿の約10倍近い980という結果に。

 

肌寒い時期、ウール素材のトップスや防寒具は重宝しますが、花粉のことを考えるなら、できるだけ避けたほうがよさそうです。

 

また、人の肌にも花粉は付着します。あたたかくなってくると半袖や袖なしの服を選びたくなりますが、できるだけ露出の少ない服を選ぶほうがいいようです。

室内への侵入を防ぐ一番のポイントは「花粉を落とす」

画像提供:パナソニック

花粉は粒子としては重いため、本来なら玄関からそれほど奥のほうまで侵入するものではありません。屋内への花粉侵入を防ぐ1番のポイントは、身体や衣服に付着した花粉を十分に払い落とすことです。

 

外出先から戻ってきたら、まずは玄関で粘着ローラーや衣類用ブラシなどを使って、洋服やバッグなどについた花粉をしっかり払い落としましょう。

このとき、ブラシは樹脂製のものだと静電気が発生して、かえって花粉を引き寄せてしまうことがあるんだそう。天然毛のブラシで軽くさっと払い、そのあとはブラシからもしっかりと花粉を落としましょう。

静電気が花粉を引き寄せる!?

花粉は静電気と相性がよく、静電気を発生させないことも有効です。

静電気は、異なる素材の衣服がこすれた時に、それぞれプラスの電気とマイナスの電気を帯電することで発生します。

 

プラスの電気を帯びやすいのはナイロンやウール、絹。マイナスの電気を帯びやすいのは、アクリルやポリエステル。帯電しにくいのが綿や麻です。

静電気が発生しやすい素材の組み合わせを避けたり、そもそも帯電しにくい綿素材のものを着用したりするのがよいでしょう。最近は、静電気の発生を防ぐ専用スプレーや、静電気を抑制する生地を使った衣類なども販売されています。

意外と盲点? パンツやスカートの裾、散歩後のペット

玄関で花粉を取り除く際、意外に忘れがちなのがパンツやスカートの裾です。

地面に落ちて舞い上がった花粉がパンツやスカートの裾に付着しているので、下半身の衣類についた花粉もしっかり落としましょう。

 

また、ペットから屋内に花粉が持ち込まれることもあります。

特に屋外を散歩する犬には地面に落ちている花粉が付着しやすいため、散歩後は濡れたタオルで毛や足の裏を拭くなどして花粉を落としてください。

近年は犬や猫など、ペットが花粉症になるケースも問題になっています。人間と同様に、ペットの花粉ケアもきちんとしてあげたいですね。

②手洗い、うがい、洗顔、洗髪で花粉を落とす

帽子や加湿も有効

花粉は衣類だけでなく、身体にも付着します。

外出時に帽子をかぶるなど髪や肌の露出を避け、家に入る前には髪の毛についた花粉を手で払って落としましょう。帰宅後すぐにシャワーを浴びて体や髪についた花粉を落とすなどの対策も有効です。

 

また、鼻や喉が潤っている状態だと、花粉やウイルスをブロックしやすいため、鼻や喉の粘膜の加湿も有効です。

慢性的な乾燥はウイルスにとっても格好の環境となるので、ほどよい加湿を心がけましょう。

③換気方法を工夫する

窓を開けるときはレースのカーテンを

画像提供:パナソニック

花粉が多く飛散している日は、窓の開けると花粉が室内に入ってきます。開ける場合は、幅を狭くし、レースのカーテンをすることで屋内への花粉の流入を減らすことができます。カーテンは定期的に洗濯し、カーテンに付いた花粉も取り除きましょう。

 

環境省の実験データでは、窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンを閉めたままにすることで、屋内への花粉の流入をおよそ4分の1に減少させることができるそうです。

 

また、近年の気密性の高い住宅は、すべての居室に24時間換気システムが設置されています。その場合も、空気の出入りによって花粉が室内に舞い込むので、花粉に対応したフィルターを吸気口に施すのも有効です。

④洗濯物や布団は部屋干しに

画像提供:パナソニック

この時期、天気がいいと洗濯物や布団を外干したくなりますが、花粉が洗濯物に付着してしまうので避けたほうが◎。花粉が気になる人は、部屋干しに切り替えましょう。

 

国民病ともいわれるほど患者数が多い花粉症。

自宅に限らず、会社や飲食店など屋外から屋内へ入る際は、花粉をしっかり落としてから入るなど、こまめな心がけが症状をやわらげてくれることにつながりそうです。

出典・参考:

環境省 / 「花粉症対策」リーフレット(令和6年1月作成)

パナソニック / 花粉対策に詳しい住生活ジャーナリストの藤原千秋さんが解説

パナソニック / いますぐ始めたい4つの花粉対策!

記事編集:nan-nan編集部

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