営業社員の約半数が「紙の名刺」の管理の煩雑さに不満、デジタル名刺に約5割が関心 民間調査
プラスチックカードや名刺の情報をデジタル化し、QRコードやURLを通じて交換する電子名刺などの印刷を手掛ける研美社(大阪府大阪市)は、紙の名刺を使う営業社員や経営者を対象とした調査を実施。職場でのデジタル名刺の導入に賛成する意見が5割程度見られたことや、紙の名刺での不具合、デジタル名刺に期待する機能などを明らかにした。
紙の名刺は「管理の煩雑さ」や「情報アップデート」に不満
紙の名刺の消費量を尋ねたところ「10~30枚未満」が42.5%で最多、ついで「10枚未満」が29.9%、「30~60枚未満」(18.7%)、「60~90枚未満」(4.5%)、「90枚以上」(4.4%)の順となった。
また、紙の名刺で不便・不満だと感じたことを複数回答で聞いたところ、約半数が「管理の煩雑さ」を理由に挙げた。そのほかの意見は以下の通り。
・管理の煩雑さ(51.1%)
・展示会や商談時などの外出時に名刺を切らしたことがある(30.9%)
・情報の変更や配属先が変わると刷り直さなければいけない(28.0%)
・古い名刺の処分(25.9%)
・持ち運びの不便さ(23.6%)
・紛失や破損のリスク(16.0%)
・名刺内の情報量が少ない(13.1%)
デジタル名刺に期待する声「名刺の記載内容の更新がすぐにできる」
「デジタル名刺」に関しては、営業社員、経営者ともに「知っていて利用したことがある」が2割弱、「聞いたことはあるが、詳しく知らない」「聞いたこともない」の合計がそれぞれ約6割となった。
勤務先でデジタル名刺の導入が提案された場合については、「積極的に賛成する」「条件つきで賛成する」の合計がおよそ半数、「やや反対する」「強く反対する」の合計が6.5%となり、賛成または中立といった傾向となった。経営者でも同じ傾向がうかがえる。
理想のデジタル名刺の機能について聞いたところ、営業社員、経営者ともに「名刺の記載内容の更新がすぐにできる」がトップとなった。(営業社員61.1%、経営者52.7%)そのほかでは、デジタル名刺にカスタマイズ性やイベント案内などの更新ができる機能を期待する意見が多く寄せられた。
・名刺の記載内容の更新がすぐにできる(営業社員 61.1%、経営者52.7%)
・カスタマイズ性が高い(営業社員26.9%、経営者23.6%)
・イベント案内を気軽にできる(営業社員23.4%、経営者24.2%)
・商品紹介ができる(営業社員21.7%、経営者20.0%)
・写真をたくさん載せることができる(営業社員18.5%、20.6%)
同調査は12月26日から1月6日にかけて、調査回答時に「紙の名刺を使用する」と回答した営業社員(525人)と経営者(501人)の1026人を対象に実施した。詳細は、同社公式リリースで確認できる。