【奈良/飛鳥】さまざまな歴史の舞台になった史跡をめぐり、悠久の絶景に触れる
春にしか見られない風景や爽快感のある眺望など、関西には一度は訪れてみたい絶景スポットが目白押し! 暖かくなっておでかけしたくなる春には、1泊2日で絶景をめぐる旅にでかけてみませんか? 旅先でこだわりたい絶品朝食グルメも合わせてご紹介します。
のどかな風景のなかに印象的な史跡が点在する古代の都、奈良・飛鳥エリア。うららかな春の日、1400年前の遺跡を前に、当時の人々の暮らしに想いを馳せる時間こそ、毎日をがんばる自分へのご褒美になります。レンタサイクルを借りてのんびりと里山をめぐり、絶景と歴史探訪を楽しんで。
( Index )
【石舞台古墳】桜景色の中に佇む石室古墳【甘樫丘展望台】明日香村を一望できる憩いの場【御園】コーヒーにこだわる愛され喫茶でモーニング
【石舞台古墳】桜景色の中に佇む石室古墳
月の夜、狐が美女に化けて古墳の上で舞ったという伝説も。
芝生に囲まれた中にポツンと立つのは、30個もの巨石を積み上げてつくられたという「石舞台古墳」。その築造は7世紀初めごろで、蘇我馬子の墓ではないかといわれています。一見、その名のとおり石でできた舞台のように見えますが、その正体は日本最大の方墳。実際に石室の中に入って、石のすき間から差し込む光の美しさをその目で確かめてみてください。
春には周辺に桜や菜の花が咲き、青々とした芝生と相まって華やかな雰囲気に。荘厳な石舞台古墳の佇まいをさらに引き立ててくれます。
石舞台古墳(いしぶたいこふん)
奈良県高市郡明日香村大字島庄
0744-54-3240(飛鳥観光協会)
開場時間:9:00~17:00(最終受付16:45)
定休日:無休
料金:一般300円、高校生以下100円
【甘樫丘展望台】明日香村を一望できる憩いの場
展望台にはベンチもあり、時間を忘れてのんびりできます。
その歴史は古く、なんと『日本書紀』にも記述されているという標高148mの丘陵「甘樫丘」。現在は飛鳥歴史公園甘樫丘地区として整備され、万葉植物を楽しむ散策路や、芝生広場などが広がっています。
甘樫丘展望台から見た畝傍山。
公園内でぜひ訪れてほしいのが、甘樫丘展望台です。明日香村全体を見渡せるほか、大和三山といわれる耳成山、畝傍山、天香久山などが一望できます。かつてはこの丘のふもとに、蘇我蝦夷、入鹿親子が居宅を構えていたとか。もしかすると当時も同じように飛鳥の地を見渡していたのかもしれません。
甘樫丘展望台(あまかしのおかてんぼうだい)
奈良県高市郡明日香村大字豊浦
0744-54-2441(飛鳥管理センター)
散策自由
【御園】コーヒーにこだわる愛され喫茶でモーニング
(右)おすすめは、サイフォンで入れる「御園ブレンド」520円。
近鉄飛鳥駅からすぐの場所にある「珈琲の館 御園」は、昭和の香りが感じられるノスタルジックな喫茶店。自然光が差し込む店内には薪ストーブなどもあり、ゆったりとしたくつろぎの時間が過ごせます。
47年前の創業当時から、サイフォンで淹れるコーヒーがこだわりのひとつ。ほどよい苦みと深いコクが特徴の炭焼き豆を使い、一つひとつじっくり丁寧に淹れてくれます。
(左)「モーニングAセット(トースト)」740円、(右)「モーニングCセット(ホットドッグ)」860円
こちらでいただける朝食は、懐かしさあふれる喫茶店モーニング。写真のトースト、ホットドッグのほか、ハーフトースト、デニッシュの4種がそろいます。一番人気のトーストは、厚切り食パンを外はカリッと、中はもちっとした食感に焼き上げ、食べ応えも満点です。ソーセージの下に自家製カレーキャベツが隠れたホットドッグもおすすめ。
珈琲の館 御園(コーヒーのやかた みその)
奈良県高市郡明日香村御園1-1
0744-54-3386
営業時間:7:30~17:00(L.O.16:30)
定休日:年末年始
※掲載情報は2025年2月時点のものです。スポット・店舗、商品情報などは変更になる場合があります。
写真/飛鳥観光協会、国営飛鳥歴史公園 飛鳥管理センター、珈琲の館 御園
文/小林梢