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魚を美味しくいただくには新鮮さが命!釣った魚をベストな状態で持ち帰る工夫

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魚を美味しくいただくには新鮮さが命!釣った魚をベストな状態で持ち帰る工夫

さて、みなさんはどのような釣りの楽しみ方をされているのでしょうか? みなさんそれぞれに目的が異なると思われます。「魚との駆け引きを楽しむ」「自然の中で景色を楽しむ」「癒しを求める」「釣った魚を食べる」など十人十色、釣り人ごとにまだまだたくさんの目的があって、それぞれに釣りを楽しまれていると思います。

私は釣った魚を「美味しく余すことなくいただく」ことを目的に釣りを楽しんでいるのですが、魚をベストな状態で持ち帰るのに、これまで随分と苦労しました…。というわけで今回は、釣った魚をできるだけ新鮮な状態で持ち帰るために、私が実際に試行錯誤したアイデアをご紹介したいと思います。

釣りにおける楽しみとは?

私の息子は純粋に魚を釣ることが好きなようで、ルアーを使っていかに魚にルアーをエサと思わせるかを常に考えながら、ゲーム感覚のように楽しんでいます。
一方、私たち夫婦の釣りスタイルは「食べられる魚を釣る」です。ただ食べるのではなく、「美味しく余すことなくいただく」ことをモットーに、釣りを楽しんでいます。

魚を美味しく食べるために…下準備が大切

魚を美味しく食べるためには、「いかに魚の鮮度を落とさずに持ち帰れるか」が重要だと思います。一番に必要なのがクーラーボックスで、そこに、新鮮な魚を持ち帰るための締める作業が加わります。
魚を締める作業においていろいろな方法があると思いますが、わが家では「潮氷」を作り、魚を氷締めするようにしています。

潮氷を作るためにペットボトルを凍らせて使用しています

ここで1つこだわりがありまして、氷は「ペットボトルを凍らせたもの」を使います。理由としては、保冷剤だと見た目で溶けているのかが分かりづらく、保冷効果の判断が難しいこと。そして、板氷だと魚のヒレなどでいつの間にか穴が開き、潮氷を作っている意味がなくなってしまうことなど。これらの理由からペットボトルの氷を使っています。

アジなどのサビキで釣れるぐらいの魚であれば、潮氷に入れるだけの作業で済みますが、サバの場合はひじょうに傷みやすいのでサバ折りして内臓を取り出しますし、ツバス以上の青物になれば脳締めをして内臓を取り出してから潮氷で締めるといった具合です。

魚をできるだけ長く生かしておく

魚をなるべく生かしておくために、生かしバケツとエアーポンプを準備

さらに、「もしかしたらここまで徹底する必要はないんじゃないか…?」とたまに思うときもありますが、釣った魚をすぐに締めてクーラーボックスに入れるのではなく、魚をなるべく生かしておくようにもしています。できるだけ締める時間を遅らせる(=締めてから持ち帰るまでの時間を短くする)といったことや、釣りの手返しを損ねないためといった理由からです。
その際、生かしバケツにはエアーポンプをセットし、できるだけ魚が酸欠にならないようにしているといった具合。時合がきたときには、バケツが魚でいっぱいになってしまい弱ってしまうことはありますが、エアーポンプがあることで、死んでしまうことはありません。

これからの時期(秋冬)はそこまで神経質になる必要はありませんが、夏だと気温が高過ぎて、バケツの水はすぐにお湯状態になってしまいます。そんなときには、生かしバケツの中にペットボトルの氷を入れて水温を調整しています。

帰宅後の調理を楽するために

わが家では、釣りにおいての役割分担(みたいなもの)があります。釣りの準備と片付けは私が担当し、魚の処理と調理は妻が担当しています。とはいえ、完全に分担しているわけではないので、お互いにフォローし合って釣りライフを楽しんでいるといったトコロです。

釣りをしていると、「釣れるとき」「釣れないとき」「釣れ過ぎるとき」と波がありますが、嬉しいことに釣れ過ぎてしまった場合は、帰宅後の魚の処理を想像すると恐ろしくなります(笑)。そんな際は、頭と内臓の処理をできるだけ現場で済ませるようにもしています。

釣り過ぎると帰宅後の調理が大変……(写真左)。なので、そんな場合は現場である程度処理して持ち帰るようにしています(写真右)

魚をクーラーボックスに入れる前のひと手間が大事

「釣った魚を調理して美味しく食べる」ことをモットーに釣りを楽しむのに、魚を新鮮に持ち帰るのは当然のこと。氷締めもその一つです。

ですが何度か、潮氷で魚を締めた魚を食べたときに魚が水っぽく感じたことがありました…。最初はその理由が分からず「釣った場所が悪かったのか?」「魚の個体差なのか?」と、妻と一緒に悩みました。
釣行を振り返ると、早朝から夜まで釣りをしている間、魚はクーラーボックスの中でずっと潮氷に浸かっていた…のを思い出しました。潮氷で冷やしているとはいえ、ずっと浸かったままはよくないようです。

長時間浸けておくと魚の体内に水分が入り込むことを知り、今度はジッパー付き保存袋に魚を入れて氷締めするように工夫してみました。しかし、ヒレで袋が破れ、また水っぽくなってしまう羽目に…。
ジッパー付き保存袋も、冷凍用であれば普通のものに比べて厚みはありますが、魚のヒレの鋭さには敵わないようです。魚を保存する専用の袋が販売されていますが、いいお値段しちゃうのでなかなか買えません…。

そこで、まだまだ経験値が少ないなかいろいろと試行錯誤し、わが家がたどり着いたのが「ジッパータイプのアミエビの袋」でした。アミエビは釣りに行くときに必ず買いますし、リユースすることによってゴミも減るので一石二鳥。そのうえ、袋は厚みがあり頑丈なので、魚のヒレで破れることもなく一石三鳥にも思えちゃいます。
とはいえ、青物のような大きな魚の場合にはアミエビの袋に入らないので、ゴミ袋に入れて魚が潮氷に浸からないように対処しています。

釣った魚を新鮮に持ち帰るために、「釣りに集中できないじゃないか!」と感じるほどの手間が幾つもありますが、慣れてしまえば大丈夫! 釣りをするなかの1つの工程のような感じで、流れるようにこなせますよ。

アミエビの袋に入りきらない大きな魚は、ゴミ袋に入れてから氷締め

釣った魚は余すことなくいただく


実は魚の目玉は栄養豊富って知ってました?

魚の鮮度を保つため、幾つもの工程をこなし持ち帰った魚を調理すると、何で食べても、どんな料理でも美味しいんです。新鮮な魚って本当に美味しい! そのうえ、自分が釣った魚という“スパイス”がさらに魚を何倍にも、何十倍にも美味しくしてくれます。これこそが釣りの醍醐味だと思っています。

ところで、魚料理といえば「刺身」は最高ですよね。プリっと肥えたアジが釣れれば、刺身と「アジフライ」が食卓に並びたまりません。でも、個人的に意外と一番美味しいのが「アラ煮」だったりもします。私はなかでも目玉が一番好きです。

魚の目玉って気持ち悪いと敬遠される方が多いと思いますが、魚の目の周りや裏にはDHAやビタミンB1が多く含まれているそうです。DHAは脳の発達や機能維持に重要な役割を果たし、LDLコレステロールや中性脂肪を減少させるなど、生活習慣病予防にも有効な脂肪酸だそうです。
またビタミンB1は脳や神経の働きを助けるため、不足するとイライラし集中力や記憶力が低下するといわれています。

「目玉を食べるなんて気持ち悪い…」と思われている方に、誤解のないようにお伝えすると、あの魚の白い目玉は硬くて食べられません。目玉の周りにあるプルッとしたコラーゲンが美味なんです。コラーゲンは美容と健康にいいということもあり、初めは私がひとり占めしていましたが、今では妻と娘と取り合いになっています(笑)。
目が自分を睨んでいるような感じがして苦手だと感じる方は、白い目玉だけを取り除いてみてください。そうすると睨まれていると感じることもなく、目玉が気持ち悪いと思うこともなく、抵抗なく食べることができるかもしれませんよ。ぜひお試しあれ!

釣った魚を新鮮に、ベストな状態で持ち帰るためにいろいろな方法を試しました。一先ずお伝えした内容が、今は私的にベストな方法だと思っています。ですが、潮氷と塩水の違いであったり、氷締めすることによって血が固まってしまうと聞いたこともあり、まだまだよい方法があるかもしれません。もしかしたら、血抜きさえしておけば保冷材で冷やすだけでも十分新鮮なのかもしれません…。
新鮮に持ち帰るための方法の一つとして、ご参考ください。

ちなみに、釣行時間が長くなることの多い私は、魚の鮮度を保つために袋に魚を入れるようになりました。そして、板氷から冷凍ペットボトルに替え、ジッパー付き保存袋からアミエビの袋に替えることで余計なゴミが減り、無駄な出費を抑えることもできました。昨今の釣りマナーの一つとして挙げられる「ゴミ問題」の解消にもつながり、出費が抑えられたことは、結果的によかった出来事です。工夫って大事ですね!

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レポーター

プロフィール:デカ白メガネ
大阪から和歌山での堤防釣りを初めて数年。アウトドア好きがこうじて釣りを始めた初心者アングラーです。四季を通じて釣りをメインにBBQをしたり、キャンプを楽しんだり…。冬はスノーボードも楽しみつつ、1年中アウトドアを満喫しています。

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