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ライトショアジギング(LSJ)に適したPEラインの太さは何号? 状況ごとの選び方を解説

TSURINEWS

LSJのPEラインの太さについて解説(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ライトショアジギング(LSJ)において、PEラインの選定は釣果を左右する重要な要素である。ロッドやリール、ジグの重さといったタックルセッティングはもちろん大切だが、それらの性能を最大限に引き出すには、適切なライン選びが不可欠だ。ここでは、LSJにおけるPEラインの基本的な選び方と、シチュエーションごとの最適な号数について解説する。必要以上に細いのも、太いのもよくないのだ。

基本のライン選びは「1号~1.5号」

LSJで使用するPEラインは、基本的に「1号〜1.5号」が推奨される。この範囲の太さであれば、飛距離、強度、操作性のバランスが取れており、初心者から中級者まで幅広い層に適している。

逆にこれより細いラインは高切れのリスクが増し、太すぎるラインは飛距離やジグの沈降速度に悪影響を及ぼすため、一般的なLSJでは推奨されない。

一部、シーバスアングラーが流用タックルでLSJを使用という際には、0.8号という号数もあるかもしれない。ただこの号数で投げられるのは、最大でも30gだ。40gを投げようとするとラインに無理をさせることになるので、飛距離は稼げるかもしれないが、筆者としては非推奨である。

1号は「盤石」のセッティング

PE1号は、LSJにおける標準的かつ「盤石」な選択である。強度は十分で、30g~40gクラスのジグを遠投するのに適しており、魚の強い引きにも安心して対応できる。また、ラインが細いため空気抵抗を受けにくく、飛距離も最大限に活かすことができる。高切れの心配も少なく、トラブルの少ないセッティングを求めるのであれば、まずはこの1号から始めるのが良い。

ライン強度は20lbほどで、10kg近い引っ張り力に耐える。これだけあれば、簡単なことでは切れない。

1号ならサゴシやハマチは余裕(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

1.2号はより手堅い選択肢

1号では不安が残る、あるいは少し重めのジグ(50g以上)を使用する場合は、1.2号を選ぶとよい。1.2号になると若干ラインが太くなる分、空気抵抗を受けやすくなり、風の強い日にはラインが流されやすいといったデメリットもある。

しかし、その分強度は増し、青物の突っ込みにも耐えられる余裕が生まれる。特に、釣り場が足場の高い堤防や磯で、ラインに岩との擦れのリスクがある場合には、1.2号の太さが安心感をもたらしてくれる。

ライン強度は25lb程度だ。この強さを泳ぎで引きちぎってしまう魚は、なかなかいないだろう。

デカいシーバスでも大丈夫(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

1.5号は「最大」の太さ

PE1.5号は、LSJにおいて使用されるラインの中では「最大」の太さといえる。この太さになると、ラインの重量や空気抵抗が明確に増し、飛距離は1号に比べて確実に落ちる。また、ラインが太い分ジグの沈みも悪くなり、フォールの速度や操作性に影響を与える。

しかし、悪天候時や波・風の強い日、潮流が速いエリアでの使用を想定するならば、1.5号の太さは必要不可欠となる。ラインブレイクのリスクが大幅に減り、トラブルを最小限に抑えながらファイトに集中できるメリットは大きい。

ライン強度は30lb程度。クエなどの根魚の引きとも対等にファイトできるかもしれない。

状況別のライン選び

最後に、適切な号数についてまとめておこう。

・安定性重視・飛距離も欲しい → 1号
トラブルが少なく、最も汎用性の高い選択。初心者にもおすすめ。

・強度アップ・やや重いジグ使用時 → 1.2号
より安心感を求めるならこの号数。風の影響には注意。

・荒れた海・磯場・大型青物狙い → 1.5号
飛距離よりも安全性と耐久性重視のシチュエーションで活躍。

基本は1号でOK(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

PEラインの選び方ひとつで、LSJの快適さや釣果は大きく変わってくる。無理に細くすればトラブルが増え、太くすれば飛距離や沈みの悪化につながる。だからこそ、自分が釣りをするフィールドや、狙う魚のサイズ・ジグの重さなどを踏まえて、最適な太さを選ぶことが重要だ。

PEラインは単なる「糸」ではなく、魚とアングラーをつなぐ命綱である。そのセレクトに妥協は許されない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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