新国立劇場が贈る、ステキな冬の物語 ホリデーシーズンの定番バレエ『くるみ割り人形』を上演
2024年12月21日(土)~2025年1月5日(日)新国立劇場 オペラパレスにて、2024/2025シーズン『くるみ割り人形』が上演される。
2017年に初演された本作は、ウエイン・イーグリングによる華麗でスピーディーな振付、上品で華やかな美術や衣裳によって、古典名作の新境地を開いたと高く評価された人気演目。「少女クララの夢」をテーマに、恋心を抱いた青年との冒険を通して大人への入り口を踏み入れていくクララの成長を描いている。
本公演の観劇おすすめポイント3選は下記の通り。
1. 小さなお子様から大人まで、全ての方におすすめ!幸せいっぱいの舞台
今やホリデーシーズンの定番演目となった『くるみ割り人形』。温かな気持ちになる夢と魔法にあふれた作品で、バレエ初心者の方からバレエ・ファンの方まで老若男女問わず劇場で至福の時を過ごすことができる。大きくなるクリスマスツリーやネズミ達との戦闘シーン、気球での冒険など、豪華な仕掛けが多数。そして、幻想的な雪の場面や優雅な花のワルツでは新国立劇場バレエ団が誇る美しいコール・ド・バレエ、第2幕で披露される世界各国の踊りや主役によるパ・ド・ドゥなどではソリスト陣の卓越したテクニックと多彩な魅力を堪能できる。
2. チャイコフスキーのお馴染みの美しい音楽
「花のワルツ」をはじめ「行進曲」「こんぺい糖の精の踊り」など、テレビや街中でも聞き覚えのある有名な曲が次々と登場。チャイコフスキー三大バレエのなかでもひときわ美しく親しみやすい音楽で、どなたでも楽しむことができる。
3. ホリデーシーズンならではの劇場の雰囲気を味わう
クリスマス・年越し・お正月に観客を迎えるにあたり、劇場はツリーなどが飾られ特別仕様に。来場者全員へのプレゼント企画、三が日にはスペシャル企画も予定されている。劇場で過ごす時間を含めて、ホリデーシーズンの特別な雰囲気を楽しめる。
高度なパートナリングやテクニックが求められる主役のみならず、雪の場面や花のワルツの群舞、2幕のディヴェルティスマンなど見どころが多く、充実したダンサー陣容を誇る新国立劇場バレエ団ならではの公演となっている『くるみ割り人形』。冬の風物詩として、クリスマス、年越し、お正月の特別なイベントとして劇場で体験してみてはいかがだろうか。
【ものがたり】
クリスマス・イブ。クララの家ではパーティーの準備で忙しく、外では凍った運河の上で人々がスケートを楽しんでいる。謎めいたドロッセルマイヤーと、士官学校を卒業したばかりの彼の甥が到着する。ドロッセルマイヤーは招待客に手品を披露し、クララの姉のルイーズとルイーズを慕う3人の男性が踊りだす。ドロッセルマイヤーがクララに贈ったくるみ割り人形(以下、人形)をフリッツが壊してしまうが、ドロッセルマイヤーは魔法のように人形を元通りに直す。
パーティーが終わり、クララが眠りにつくと、夢の中で人形は邪悪なねずみの王様に攻撃される。ねずみの王様がねずみたちを引き連れて現れると人形も勇敢な兵士に変身し、ねずみたちとの戦いに挑む。ねずみの軍隊が勝利し、人形は傷を負ってしまう。ドロッセルマイヤーがその場を収め、クララは人形から姿を変えた甥と二人ロマンティックなパ・ド・ドゥを踊る。しかし雪が降り始めるなか、ねずみの王様は甥を人形の姿に戻してしまう。居間が魔法にかかり、光り輝く雪片が降る白銀世界に変わっていく。ねずみの王様たちに追われるクララと人形は、ドロッセルマイヤーに救われて、魔法の地へと気球に乗って運ばれていく。一方でねずみの王様は一計を案じる。
魔法の地に到着した。甥はねずみの王様を打ち負かして、壮大な祝祭が始まる。中国、アラビア、ロシア、スペインなど世界中のダンサーたちが様々な踊りを見せる。ドロッセルマイヤーの魔法で美しい庭が現れ、その中でダンサーたちが花のワルツを踊る。最後にクララはこんぺい糖の精となり、王子になった甥とともに美しいパ・ド・ドゥを踊る。
クララは突然、寝室で目覚めた自分に驚く。フリッツとクララは外に出て、雪の中でドロッセルマイヤーとその甥に手を振って別れを告げる。子供たちは不思議な思いに包まれて二人を見送る。