銚子電鉄、南海電鉄の2200系車両第2編成を譲受
銚子電気鉄道は、安定輸送の実現および新たな観光資源の発出を期待し、南海電気鉄道が所有する「2200系車両」の第2編成を8月16日(金)に譲受しました。
2200系は1969年に22000系車両として製造され、橋本以南の山岳区間を含めた高野線で運用されたのち、ワンマン化改造工事を施され、多奈川線などの各支線で運用されています。このほど銚子電鉄が譲受した2200系車両(車両番号モハ2201-モハ2251)の2両編成は、8月3日に多奈川線にて南海電鉄におけるラストランを終えました。
2200系車両第1編成は、2023年8月15日に中古車の導入(中古の中古でない車両)として約30年ぶり、新車両としては約8年ぶりに譲受し、2024年3月29日から”シニアモーターカー”22000形として運行してきました。銚子電鉄によりますと、「この車両に乗車するために関西から銚子へ初めて来た」といった利用者の声が寄せられ、新たなファン層の獲得につながるなどさまざまな効果が出ているということです。
第2編成の導入にあたり、第1編成と同様に銚子電鉄線内を走行できるよう、南海電鉄で運用されていた架線電圧1500V対応から、銚子電鉄で運用されている600Vに対応する「降圧工事」に代表される”難解”な工事をする必要があるといいます。同改造工事は第1編成に引き続き、京王重機整備株式会社が担当する予定です。
今回譲受した車両は、走行に必要な改造工事を施工した後に運用開始しますが、開始時期については未定です。
南海電鉄と銚子電鉄は、”銚電どぉ?”な「NEWシニアモーターカー」である22000形第2編成の譲受を契機として、もっと「“なんかいい”ちょうしに」なるべく、より一層連携を深めていくとのことです。
(写真:銚子電鉄)