OMOTANコイン 利用状況など報告 昨年度最後の懇話会で
秦野市役所で3月24日、2024年度最後の「秦野市電子地域通貨事業推進懇話会」が行われた。昨年12月1日に運用が始まったOMOTANコインの状況や、今後の方針などが報告された。
事務局によるとアプリダウンロード(DL)数は、2022年の電子商品券1万3663件を上回る3万2469件。年代別では40〜50代が全体の約半数で次いで60代・30代。電子商品券と比率はほぼ変わらなかったが10〜20代が微増した。
利用状況は、1日の決済件数を見ると当初は個店利用が上回り、決済額は個店・大型店共にほぼ同額で推移している。12月24日のプレミアムポイントバックキャンペーン(CP)の個店ポイント終了を境に、DL数・決済額共に減少。1月31日のポイントバック終了時点での共通ポイント予算執行率は75%で、その残額を使い実施したDL3万人突破記念CPで、再び増加した。
その後も決済や健康ウォーキングポイントの稼働が一定数あったことから、進行を務めた東海大学の小林隆教授は「滑り出しは順調」とする一方、「今後、日常的に使ってもらえるよう、どう育てていくかが肝要」とした。今年度は市の事業での活用のほか、市内のイベントとの連携や、アドバイザー制度導入も検討。懇話会も事業者と消費者を中心としたものに再編成される。