岡村在住画家・塚田さん 北欧での個展を報告 磯子・関森区長を表敬訪問〈横浜市金沢区・横浜市磯子区〉
昨年3月にフィンランドで個展を開いた磯子区岡村在住の画家・塚田麻美さんが2月21日、磯子区役所を訪れ関森雅之区長を表敬訪問した。これまでにも国内外で個展を開いてきた塚田さんだが、フィンランドでの展示は初めて。写真を見せながら、現地での経験や様子などを報告した。
脳性まひによる運動障害がある塚田さんが絵を描き始めたのは、岡村小学校4年生の時。岡村中学校でも美術部に所属し、横浜美術館子どものアトリエや美術専門学校で油絵や日本画などを学んだ。2010年から個展も開き、これまでに地元の磯子区民文化センター杉田劇場や東京都内のギャラリー、アメリカ・ニューヨークやロサンゼルスで作品を展示した経験を持つ。
フィンランドの中心地が会場
昨年は知人の縁から、フィンランドの首都・ヘルシンキでの展示が実現した。会場はヘルシンキの中心部に当たるカンピ地区の「MUJIKamppiGALLERY」。(株)良品計画の運営する店舗の一部にあるギャラリーに、自然をテーマに描いた鳥や風景などの作品を中心にした18点を約1カ月にわたって展示した。
ヘルシンキでの経験を伝えようと、塚田さんと現地へ同行した母・とみ子さんが2月21日に磯子区役所を訪問した。写真を見せながら、関森区長らに展示や観光の様子を紹介。展示作品や人々の反応、現地の障害者団体との交流、ヘルシンキでは普段見ることが難しいオーロラを同所で見られたことなども伝えた。塚田さんは関森区長から現地でどんな絵が好まれるか問われると「明るい色の絵」と答え、約1カ月にわたるフィンランドでの日々を振り返り「現地の人たちは紳士だった」と笑顔を見せた。
報告を受け「作品を見ていると心が温かくなりながらも、力強さも感じる。これからもぜひ頑張ってほしい」と関森区長。とみ子さんは「ここまでできたのは、周囲の人たちの支援や縁があったから。フィンランドでも多くの人が足を止めて作品を見てくれていた」と話した。